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Over The Aurora

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8.予感


 海東は、閉じていた目をぱちりと開いた。
 雨が降り始めた。力が入らず、動かすのが億劫な腕を動かしてみる。
 腕も脚も、まだ動いた。助かった、と思った。
 あの士が士だと思い油断してしまうなんて、どうにも自分らしくないと思った。
 お陰で、インビジブルを使う間もなく、叩きのめされた。
 アポロガイストから一通りの話を聞いた後、あの場に士は現れた。突如として、オーロラを通って。
 また大ショッカーに捕まったのかと思い声をかけたが、あれは士ではなかった。士なのかもしれないが、少なくとも海東の知る士ではない。
 体の端までゆっくりと意識を集中して、なるべく無理のないように体を起こす。
 見回せば、瓦礫の山が積み上げられているばかりで、もう誰も居なかった。
 建物など跡形もなかった。それが昨日の戦いの激しさと、あの士の恐ろしさを物語っている。
 海東が大ショッカーに興味がないように、大ショッカーも海東の事は眼中にない。それが少々面白くなかった。
 一泡吹かせてやるのも面白いかもしれない。
 大ショッカーがいなくなれば、お宝を巡って世界を回っても邪魔者も少なくなる筈だった。
 世界が消えるという事は、その世界のお宝も消えてしまうという事でもある。
 もしアポロガイストの話が本当ならば。門矢士とは一体何者なのか。
 尤も、何者なのかなど、海東にとってはどうでもいい。問題は、如何にすれば大ショッカーの目論見を阻止して一泡吹かせる事が出来るかだ。
「それにしても……もう死んでたなんてな」
 思わず独りごちた。まさか死んでいるとは思わなかった。ならばあれは幽霊なのか。
 本当は、海東が会った士は、今九つの世界を旅した士はともかく、一人一人、別の士だったのかもしれない。
作品名:Over The Aurora 作家名:パピコ