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帝人君はボールペンを手放せない?

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ボールペンは偉大です



「おはよう」
帝人は眠そうに起きてきた兄2人をみてそう微笑みかけた。
「おはよう、帝人」「おう、おはよ」
幽と静雄がそう返すと帝人はエプロンをとり、ブレザーを調えかばんを持った。
「朝食できてるから。じゃあ、いってきます。」
帝人がそう笑うと2人は
「「いってらっしゃい」」
と同時に言った
帝人が出て行くと静雄が
「帝人と朝食食べれる日は来るのか?」
そう悲しげにポツリと零した
「帝人は早起きだからね。」
幽がそう言うと静雄は
「幽、お前だって仕事とかで早起きしなきゃいけないんじゃねぇの?」
そう幽にたずねた
「早いか遅いかのどっちかしかいつもないんだもん。午前4時とか午前9時とか。午前四時とかは帝人まだ寝てるし。」
幽はそう少しふて腐れたように言った
「目覚ましは兄さんが全部壊しちゃうしね。」
幽がそうボソリと付け足すと静雄は
「すまん」
そう返した


「おはよう」
家の前で待ってる杏里と正臣に帝人は笑顔で声をかけた
「おはようございます、帝人君」「おっはよ!」
そう2人が言うと連れ添って歩き出した。

高校につくと帝人たちは自分たちの席に向かった
正臣は帝人の前の席、杏里は帝人の横の席だ。
「昨日さぁ、ナンパ行ったんだけど、聞いてくれよ帝人ぉ!」
正臣がそうハイテンションで帝人に言うと帝人はいつもどおりの
笑顔でボールペンをかちりと鳴らし
「ん?なに、刺してほしいって?ならその目にこれを刺してあげるよ。」
と告げた。
「すみません、調子に乗ってましたぁ!」
正臣がそう帝人に言うと帝人は
「なんだ、残念。」
と心底残念そうにした。
「え、ちょ、ひど!」
そう正臣がオーバーアクションでリアクションすると杏里が
「なんなら刀貸しましたのに。」
と残念そうな顔で帝人に言った。
「あ、杏里ちゃんん!?それはシャレにならな、ってここ学校だし!銃刀法違反だって日本刀は!だしちゃだめだって!」
杏里が刀をだそうとするのを正臣は命がけで止めているところへ帝人は笑顔で
「刀なんてもったいないよ。正臣にはボールペンで十分。」
そう言った。とてもいい笑顔でとても物騒なことを帝人は軽く言ったのだ。
正臣が命がけで止めているところへ、だ。
「俺の扱い酷くね?酷いよなっ!?」
正臣がそう言うと帝人は
「え?普通だよ。」
そう真顔で答えた。
「普通ですよ。正臣君は熱でもあるんじゃないですか?」
杏里もそう真顔で答えると正臣は
「俺のデリケートなハートはもうズタズタだぜ、さすが俺の幼馴染。一言一言に刃をしこんでるな。」
そうぐったりとした。
「ま、帝人は俺のものだけどな。」「正臣君、違いますよ。帝人君は私のものです。」
2人がそう言いあいをはじめると帝人は
ボールペンをかちりと鳴らし
「誰が誰のものだって?」
と怖いぐらい冷たい笑顔で聞いた
「「すみません」」
2人がそう帝人に頭を下げたのは言うまでもない。
(ボールペンは偉大だなぁ)
と帝人はそう思いながらボールペンを見つめた。