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相思相愛?

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黒子テツヤ



「あぁ、それと今日入った転入生がなんかキセキの世代の幻の6人目らしいんだが、青  峰に確認したいんだが・・・・、何故か桃井もいない。」
原澤監督がそう話の最後に言った。
「なんか、『テツ君がやってキターーー!』とか言って走っていきました。」
部員の一人がそう言ったときに桃井が帰ってきた。
「お、ちょうどいいところに。」
今吉がそう言うと桃井が首をかしげた。
「はい?」
「今日の転入生が幻の6人目だと聞いたんだが。」
監督がそう言うと桃井は
「そうなんです!テツ君が転入してきたんですよ!なのに・・・・テツ君見つからないし・・・・。青峰君もなんかテツ君探してるし・・・・。」
そう悲しげにうつむいた。
「はぁ?青峰が?」
若松がそう青峰が他人に興味を抱くわけがないというふうに言った。
「桃井さん酷いです。さっきから後ろにいるのに。」
そのとき桃井の背後からそんな声が聞こえた。
「「「「「!!」」」」」
全員が桃井の後ろにいる少年に注目した。
「テツ君!ごめんねー!」
桃井は凄い勢いで少年に抱きついた。
「苦しいです。」
少年はそう言って桃井を引き剥がした。
「入部届けをもらおうと思って来たんですけど?」
少年がそういうと監督は我に返り
「あぁ、はいはい。」
そう入部届けを少年・・黒子に渡した。
(影うっす!)(いつからいたんだ!?)
「じゃあ、失礼します。」
黒子がそう体育館から出て行こうとすると監督が
「今日からもう入ってもいいんだが?」
そう黒子に声をかけた。
「いえ、引越しの荷解きができてませんから。」
黒子はそう言って体育館をでた。
「あれが、幻の6人目?弱そう、つか影薄すぎだろ。」
若松がそう言うと今吉が
「パス回しだけに特化した見えない選手、やんな桃井さん?」
そう桃井に聞いた。
「はい、そうですよー。テツ君はパス回しだけに特化した、影です。」
桃井はうっとりした口調でそう言った。



「これで、終わり」
食材を冷蔵庫に直して黒子はそう呟いた。
荷解きを済ませて買い物をして片付け終わった頃には午後七時を回っていた。
ピンポーン
というチャイムの音に黒子はビクリとした。
もう一度チャイムの音がして仕方なくあけるとそこには予想通りの笑顔でいる青峰がいた。
「なにか、御用ですか?」
黒子がそういつもの無表情で言うと青峰は笑顔のまま黒子の家に入り込みドアを閉め
鍵をかけた。
一連の動作が速かったため、黒子は止める暇がなかった。
「青峰君、不法侵入ですよ?」
黒子がそう言うと青峰は笑顔のまま話し始めた。
「俺は必死でテツを探してたんだぜ?でもテツはいつのまにか下校してて、入部届けも受け取ったあとだって言うし。まぁ幸いにも俺はテツの隣人だし、こうして来たんだが?」
そうなのだ、なんの偶然か黒子が入居したマンションの一室の隣は青峰の部屋だったのだ。
「沖縄に両親が転勤するから一緒に連れてかれたのはしかたねぇよな。でもそういうことは引っ越す前に教えろ。しかも沖縄の暑さに耐え切れないとか言う理由でまた戻ってくるなんてな。それも偶然テツが隣の部屋に引っ越さなきゃ分かんなかったことだしな。」
黒子は数日前のことを思い出した。隣人へのあいさつのさい、青峰と再会したのだ。
なんの因果なのか・・・。と黒子は思ったが、今はそれどころじゃないと目の前にいる青峰をみた。
笑顔だが、笑顔なのだが目は笑っていない。むしろ怒ってる。すごく怒ってる。
「青峰く・・・んっ!?」
黒子が言い終わるか終わらないかというときに青峰は黒子にキスをした。
口の中が支配されたようなそんな気分だ、と黒子は思いながら青峰を押しのけようとした。
壁に押し付けられ無理やりキスをされるのは、男として屈辱だ。
「んっ、ふ・・ぅ・・・っ・・ん。は・・はぁ。」
やっと青峰が口を離した。
「テツ、大輝って呼べつってんだろ。せめて2人のときは。」
青峰がそうそっぽを向いた。
黒子は中学時代から青峰と付き合っている。
桃井にもさとられないまま誰にも気づかれずにこっそりと付き合っている。
「いきなりキスをするような非常識な人の言うことなど聞きたくないです。」
確かに恋人同士でキスぐらいは仕方ないのだろう、けれど黒子は男だ。プライドがある。
黒子はせいいっぱいの虚勢をはっているのだが、顔が真っ赤だ。
(やっべ、可愛すぎる。俺そこまで理性がしっかりしてるほうじゃねぇのに。その顔はやばい。)
青峰は黒子のその様子に萌えながらもう一度優しくキスをした。
「んっ」
黒子は抵抗しつつも、やはり惚れた弱みだ。どうにも出来ない。
そもそも黒子が本気で抵抗しても青峰に勝てない。
「大輝、晩御飯作るので、大人しく待っててください。」
黒子は唇がはなれると口はやにそう言って台所にさっさと向かった。
「おぅ」
青峰はそのばにずるずるとしゃがみこんでそうなんとか答えた。
(くっそ、いきなり名前を呼ぶのは卑怯だ。あぁ、くそ下にくる。)
青峰はなんとか理性を保ちつつリビングへ向かうため立ち上がった。

  大輝と呼んだ瞬間、黒子は少し微笑んでいた。

(あぁ、くそ犯してやろうか。でも明日学校あるしな。学校があるときにしたらテツ本気で怒るし。あぁ、でも、いや・・・でも・・・・くそ!)
青峰のかんじんなところでは黒子に勝てていないのだった。

(青峰君、いきなりキスするなんて反則です。どうにかして防御しなくては・・・・。
 青峰君は精神力なさそうですから、自分の貞操も守らなくては。晩ご飯食べさして、  さっさと家に帰しましょう。絶対に泊まらせてはいけない。)
黒子はどうやって青峰を追い出そうか考えながら料理を作った。


       これも一つの恋愛事情?

                                   【続く】
作品名:相思相愛? 作家名:まぁ秘密