NLアソート
【ティエミレ】【素敵な彼氏からの最初のお願いです】
『ミレイナ』
「ん…うー…あ、アーデさん？」
『自室に戻って休んだらどうだ』
「ダメです…これはミレイナが任されたのです。今夜中にやらないと…！起こしてくれてありがとうなのです、アーデさん！」
『ミレイナ、その…下の名前で、呼んでくれないか』
「え…」
『…ミレイナ』
「あ、え…っと。あ…」
【音かな、ゆり、ひなユイ】【Angel Beats!】
「でも、よくチケット取れたわよね」
「ああ、我ながら奇跡だと思う。楽しみだなぁ」
「うん…本当に楽しみ。ありがとう」
「…お前こそ、来てくれて、ありがとな」
「…？当たり前じゃない、かの…っ」
「あー、ごめんなさい！大丈夫!?こら、あんた達！」
「平気よ、私も余所見してたから」
「悪いな。しかし…大変だろ、そんなチビ三人も」
「ふふ、でも可愛いでしょ？ところで、チケット、落としたよ。はい」
「あ…」
「私も行ってみたいんだよねぇ。だけど、瞬殺だったし…。それに、この子達がいるしね！テレビで我慢よ」
「そうか」
「ライヴ、楽しんで来てね！」
「ありがとう、気をつけて」
「そっちも。またどこかでね！」
「…俺達も行くか」
「ええ。…今回もDVDになると良いわね」
「そうだな。もっともっと沢山の人に、観て、聴いて欲しいな」
――――
「おっす！元気かぁ？」
「遅いー！退屈だったよぉ」
「悪い悪い。でも、ほら」
「え…」
「欲しがってただろ。これで、今あるやつ全部だ」
「…良いの？」
「もちろん。よっし、早速観ようぜ！」
「うん…！ありがとう！」
――――
『それでは、聴いて下さい！「My Soul,Your Beats!」！』
（例えば、こんな幸せな世界）
【ヘドサカ】【名前を呼ばないで】
「サムは、」
「ねぇ」
「…何？」
「他の話をしてよ」
「他？…なら、サムの友達の」
「そうじゃなくてさ」
「え…」
「例えば、君と俺の話とか」
「…それは、ダメよ」
「ね」
「ダメ、来ないで」
「サカナちゃん…いや、」
「ダメ…っ」
「―――？」
「！」
「聴かせてよ、二人の未来を」
（そんな顔、しないで）
【リョウスケさんとソラさん】【距離】
「今日は徒歩？」
「…車検に出しててな」
「そう」
「行くか」
「…待って」
「ん？」
「それ」
「…ああ、悪いな」
「まだ随分残ってるのに」
「君、嫌だろう」
「…」
「行くぞ」
「…ええ」
（煙草は嫌いよ、でも）
「ねぇ」
（貴方のは、嫌じゃないのに）
「どうした」
「…いいえ」
（手も繋げないなんて、ね）
作品名：NLアソート 作家名：璃琉@堕ちている途中