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記憶

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記憶
俺は中学生を卒業し高校も卒業し大学までいった。みんな、一緒に、学年は、違うけど、みんな、同じ大学だ、跡部さんも、忍足さんも、向日さんも、宍戸さんも、芥川さんも、鳳も、樺地も・・・今、俺達は、みんなで一緒に暮らしている・・・・。幸せに・・・by日吉
(鳳)「日吉?どこに行くの?」
(日)「お前には、関係いない」
今俺は、跡部さんに頼まれて、買い物に、行くところだった。
(鳳)「俺も手伝おうか?」
(日)「いや、買い物の量も少ないし大丈夫・・・・」
(鳳)「わかった。じゃあ、行ってらっしゃい」
俺は、買い物に行った。跡部さんから頼まれたものを買い、帰り道・・・
(日)「結構時間がかかったな・・・・・急いで帰らないと・・・」
俺は、走り出した。その時、目の前に猫が現れた。
(日)「ね・・・こ・・・」
その猫は、いきなり道路に飛び出した。
(日)「猫!危ない!」
なぜか、俺は、道路に飛び出して関係もない猫を助けていた。大怪我を、して・・・
俺は、猫が、無事だったことを、確認したら、いつの間にか気を失っていた。
(鳳)「日吉遅いね・・・」
鳳は、心配そうに日吉の帰りを待っていた。
(向)「どっかで、寄り道してんじゃねえ?」
(芥)「きっと、そうだc―」
向日と芥川は、全然心配もせずに、お菓子をバリバリ食べていた。
(忍)「あほ!あいつがそんな事やる奴に見えるか?」
(宍)「そうだよな・・・・、若は、寄り道する人には、見えないからな・・・」
(跡)「おい!樺地、まだ連絡が取れないのか?」
(樺)「ウス・・・・さっきから・・・電話をしているのですが・・・・」
あまりにもおかしいと、思う空気の中、一通の電話が鳴り響いた。
(向)「俺がとる!」
そこにかかってきたのは、警察だった。
(向)「警察・・・?」
(跡)「何!警察!」
跡部たちは、びっくりした顔で、向日のほうを見ていた。話を聞いた向日は、びっくりした顔で、電話をきった。
(跡)「おい、岳人・・・・警察がなんて言っていた?」
(向)「それが・・・・・」
みんなが息をのむ・・・
(向)「ひ・・・ひよ・・・しが・・・」
(鳳)「向日さん!日吉が!日吉がどうしたんですか!」
向日は、深刻そうな顔で言った。
(向)「交通事故に・・・」
そして、鳳は、向日の一言に一気に飛び出した。向かう先は、病院、その後ろからちょっとして、みんなも追いかけてきた。
そして、病院・・・
ピッ、ピッ、てんてきの音が響き渡る中日吉は、目をつぶって、ベットに寝ていた。それを見た鳳は、一気に泣き始めた。
(鳳)「日吉!日吉――――!」
その後ろから、他のみんなも来た。
(跡)「日吉!」
(忍)「嘘や・・・」
(向)「日吉!」
(宍)「・・・・・・大丈夫なのか・・・」
(芥)「ひ・・・よし・・・」
(樺)「跡部さん・・・・日吉・・・・大丈夫だそうです。医者に聞いてきました・・・」
(跡)「本当か・・・・よかった・・・」
みんな、涙が出ていたが、一番泣いていたのは、鳳だった。
(鳳)「日吉!起きてよ!日吉!」
(向)「おい、鳳・・・日吉・・・無事なんだって・・・」
その時日吉の目が。ゆっくりと開いた。
(鳳)「日吉!」
(向)「日吉!」
目が開いた事を向日は、みんなに見せた。目を開いて、最初に日吉は、言った。
(日)「あの・・・あなた達は、誰ですか・・・・?」
それは、衝撃発現だった。
(鳳)「えっ・・・・?」
(向)「まさか・・・これって・・・・」
(跡)「記憶喪失・・・・・・」
そして、鳳は、大きな声で、
(鳳)「日吉?冗談でしょ・・・・。俺だよ!鳳だよ!長太郎だよ!覚えていないの?」
(日)「鳳さん・・・?」
鳳は、いつもと違う日吉に気がついた。
(鳳)「こんなの・・・日吉じゃない・・・・」
鳳はいきなり、走って、病院を出た。向日はそれを追いかけた。そう、向日には、鳳が何をしようとしていたかわかっていたのだ・・・そして、鳳が行った場所は、ビルの屋上・・・・そう、長太郎がしようとしたことは、自殺・・・・
(向)「おい!待てよ!鳳!」
(鳳)「まてません、日吉があんなになったのは、俺のせいなんです。」
(向)「えっ?」
(鳳)「あの時、俺も、一緒に買い物に行ってあげれば・・・」
(向)「それの、どこが、お前のせいなんだよ!」
向日は、心で何かが吹っ切れた。
(向)「お前が・・・」
(鳳)「・・・・・?」
(向)「何でお前が死ぬんだよ・・・・・日吉は、死んだわけじゃねぇんだ。頑張って生きていてくれたんだぞ!それがどんな形であろうと、それを受け止めてあげるのが、家族ってもんだろ!俺だって・・・俺だって・・・死にたいほどつらいんだよ!でも、日吉が生きていた。記憶喪失でも生きていたのに、一人でも、お前みたいな奴がいたら・・・・・意味ねぇじゃん・・・!」
向日は、泣きながら、ダルマになりながら、言った。鳳は、初めて見たのだ。向日の涙を、誰かのための涙を・・・
(鳳)「向日さん・・・・」
(向)「俺だって!・・・俺だって!」
その時、鳳の手が、ダルマになった。向日を、包んでいた。
(向)「鳳・・・」
(鳳)「すみません・・向日さん・・・俺が間違っていました。」
(向)「やっと、気づいたのかよ。」
(鳳)「ハイ、すみません向日さん、涙・・・拭きますか?」
鳳は、向日に、ハンカチを手渡した。
(向)「お前のせいで、無駄な涙を流した気がするぜぇ」
(鳳)「はい!すみませんでした。」
鳳は、いつものニコニコの笑顔で、向日も一緒に、病院に戻った。そして、日吉もつれて、日吉が寝た後に、みんなで、どうにか記憶喪失を、直そうと作戦を立てた。いろいろと出た。でも、どれもいまいちで、みんなの意見が合わない時、鳳と、向日が、一緒に手を上げて、提案をした。これは、向日と鳳がビルの屋上で、考えた作戦だった。
(向)「このまま、いつもどおりに、暮らしていけば俺達は、いいと思うぜぇ」
(鳳)「今までどおりの、生活を日吉に見せれば、きっと日吉も思い出してくれると思うんですよ。」
(忍)「二人とも・・・いいこと言うな・・・」
みんなも、そうだな・・・、という顔をして二人の意見を受け止めた。そして、この日は、病院にみんなで泊まり、医者にも明日家に連れて帰ることを説明した。みんなは、日吉の記憶喪失は、すぐに戻ると信じ、涙一つ流さずに、笑ってその日を過ごした。
そして次の日になった。
(鳳)「日吉・・・くん」
(日)「えっと・・・」
(鳳)「鳳です・・・・鳳長太郎といいます。」
日吉は、少しだけ悩んで笑顔を見せて
(日)「よろしくお願いします。」
(鳳)「はい!」
鳳は、他のみんなも紹介して日吉を車イスに、乗せて皆の家に連れて帰った。みんなの帰らないといけない場所に・・・
(日)「ここが、俺が今まで住んでいた家・・・」
(鳳)「うん、今から案内するね」
(向)「手伝うぜ!鳳!」
日吉は、医者から言われて、立つのは無理しないほうがいいといわれて、家の中でも、車イス生活になる。だから鳳一人で車イスを持ち上げるのは、大変だと思い向日は、手を貸してあげた。
(鳳)「お願いします!向日さん!」
(日)「すみません・・・」
作品名:記憶 作家名:mai