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零時前のヒール

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おまけ2 情報交換



「ねェハンサム、さっき『オリハライザヤ』っていってたわよね?」
「えぇ。……それが、何か?」
「アンタ、知り合い?」
「……連絡先は全くわかりませんが、『知り合いか』と問われれば『そうかもしれない、けれどそう思いたくない』と答えるような間柄ですね」
「なるほど、ハンサムらしいわァ」
「彼の事で、何か。ファイヤーエンブレム」
「あらァ、そんなに警戒しなくても大丈夫よ。アタシが知ってることも少ないんだけど、それでもいいなら情・報・交・換……と、いきましょうか」
「……いいですよ」
「フフ、助かるわァ。じゃあアタシからいった方がいいかしら?」
「いえ、僕からいきましょう。
 名前はオリハライザヤ、日本から最近、ビジネスと観光を兼ねてシュテルンビルトにきたようです。シュテルンビルトに住んでいる友人の家に泊まらせてもらっているようですのでそんなに長い滞在ではないでしょう。年齢は僕と同じぐらい。結構色んな所にコネクションを持っているみたいで、僕とは以前マーベリックさんに誘われたパーティーで知り合いました。それと、お仕事はファイナンシャルプランナーをしているそうです。外見は僕より少し小さいぐらいですから173から175センチぐらい、黒髪に黒、なんですが赤みがかった目が特徴的です。いつも同じ服を着ているとは限りませんが僕と会ったときは黒いスーツに白いファーとフード付きの黒いコートを着ていましたよ。あぁ、一応言っておきますが、男性です」
「そう。アタシはアンタみたいに直接会ったことはないんだけれど、知っているのは名前が折原臨也ということと、日本人ってこと。それと東京の新宿を仕事場にしてるみたいだけれど、一部の人には『新宿の折原』といえば通る有名人だそうよ。仕事は情報屋……わかるかしら、情報にお金の価値をつけてそれを売ったり買ったりすることね。ほんの二三日前から会社で関係のある人たちから急に名前を聞くようになって、どんな子かと思っていたんだけれど」
「あぁ、ファイヤーエンブレム、一つ重要事項をいうのを忘れていました」
「アラ、何かしら」
「彼はキース・グッドマン、スカイハイさんの友人です」
「スカイハイの?」
「合わないでしょう」
「そうね、アンタの情報だけならまだしも、アタシの情報から想像できる子とはチョット、ねェ。……そういえばなんでアンタはその臨也って子とスカイハイが合わないと思うの?」
「僕がオリハライザヤに抱く印象を三つ教えましょうか。一、胡散臭い。二、白々しい。三、鬱陶しい、です」
「ますますスカイハイと正反対じゃないの」
「本当に。スカイハイさんがヒーローになる前に日本に旅行していたことがあったらしいんですが、そのときに上から落ちてきたオリハラさんをネクスト能力を使って助けたことが切っ掛けだったそうです。あぁ、スカイハイさんは国外退去にはなっていないらしいのでその点については安心して下さい」
「……ねェハンサム、その子上から落ちてきたっていったわよね?」
「ええ、スカイハイさんが迷って路地に入ってきたときに落ちてきたらしいですけど。それが何か?」
「その子、どうして上から落ちてきたのかしら」


作品名:零時前のヒール 作家名:草葉恭狸