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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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プロローグ



 時として、歴史的事実は複数の顔を持つ。

 ここに関係者だけしか、知らない
歴史から抹消された真実が有る。

 それは、
ミッドチルダの暦で
新暦0078年のことだった。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「きゃあああああああああっ!!!」

 高町なのはは、苦戦していた。

 なのはの、バリアジャケット(魔導師用戦闘防護服)の中でも
最も防御性能が高いと言われるエクシードモードのジャケットが
ひどく破損してボロボロの状態である。

 何箇所か、鋭い刃物で切り裂かれた様な傷痕があり、
ある箇所は焼け焦げた様な痕があった。

 ここは漆黒の宇宙空間。『地球』に良く似た惑星の周辺。

 高町なのはに高速で接近する者がいる。

「たあああああああ!!」

 以前に『美樹さやか』が使用していたモノと同じ魔力剣を
手にした『鹿目まどか』が、なのはに襲い掛かってきた。

「くっ!」

 まどかの攻撃は、受けてくださいと言わんばかりの、
悪く言えば、戦いの初心者丸出しの、素直な上段斬り――
なのはは、レイジングハートで、
『鹿目まどか』の魔力剣を防御する。
 
 レイジングハートと魔力剣が、激しい火花を散らした。

 しかし今度は、なのはを、『杏子の槍』を持った
『別の鹿目まどか』が中距離から、多節槍で攻撃してくる
――この攻撃も、多節槍を引き伸ばしての、
直線的な単なる突きだった。

 高町なのはが、二枚の防御魔法シールドを展開し、
『二人の鹿目まどか』の攻撃を何とか、防御していると、
彼女の、背後から、射撃魔法の閃光が迫る!

「ぐふっ!!?」

 背後からの、射撃魔法を背中にもろに受けた、なのはは、苦痛に顔を歪める。

 なのはが、振り向くと、『巴マミのマスケット銃』を
構えた、『もう一人の鹿目まどか』が彼女を狙っていた。

 高町なのはの目の前には、『3人の鹿目まどか』、いや
『数億人の鹿目まどか軍団』がいた。

 『さやかの剣』を持つ『鹿目まどか』が、なのはに
その剣先を向ける。だが、格闘戦が可能な距離ではない。

 しかし、いやな予感がしたなのはは、咄嗟に
防御シールドを再展開する。
……と、剣を持つまどかが、剣の引き金状の部分に
指をかけ、トリガーを引くと、
――剣の根元で、小さい爆発が起きると同時に、
剣の刃が、ミサイルのように飛び出した。

 なのはを目掛けて、飛んできた剣の刃は
なのはの防御シールドに当たって跳ね返される。

 攻撃を防がれた『鹿目まどか』は
剣の柄の中からマガジンを引き出し、
新しいマガジンを剣に装填して
再度トリガーを引いた。

 すると、液体金属状のモノが
剣の柄から出てきて
硬い長剣の形に凝固する。

 ――そして剣を持ち直した
『鹿目まどか』が、その剣を
上方に高く掲げると、

 ――それを合図に、なのはの近くにいる
数百人の『鹿目まどか』が
魔法の詠唱を開始する。

「来たれ! さくらカード!!」

 まどか達が詠唱すると、
彼女達の頭上からカードの様な物体が出現した。

「契約のもと、まどかが命じる……ミラー!!!」

 詠唱が完了すると、まどか達の足元には
星型を中心とした、未知の魔法陣が形成される。

「?!」

 なのはの目前で、数百人の『鹿目まどか』が
なのはと全く同じ姿に変身した。

 フェイトや八神はやての姿に変身した、まどか達もいる。

 数百人の『高町なのは』が、なのは本人に対して
手にしたレイジングハートを向ける。

「「「ディバイーン・バスタ――――ッッ!!!! 」」」

 数百人の『高町なのは』が同時に魔力砲撃を放った。

 なのはを襲う巨大な桜色の砲弾。

「ぐうううう――――――ッ!!!」

 この集中砲火を、高町なのはは、
防御シールド全開でなんとか耐えた。

 しかし次の砲撃にも耐えられるのか、なのはにも自信はなかった。

 外見が全く同じであっても、所詮は模造品、コピーなのはである。
 本物の高町なのはと同じ能力を持っている訳ではない。

 だが、『塵も積もれば山となる』の諺(ことわざ)が有るように、
数百人のコピーなのはの、集中砲火は、オリジナルを超える破壊力を
持っていた。

 自分に向けて、レイジングハートを向ける
自分と全く同じ姿をした『数百人の鹿目まどか軍団』。

 それは、高町なのはにとって、
まさに『悪夢』としか言いようがない。

「どうして……
 
 どうして、こんな事に? 」

 なのはの、発した疑問は、
凍りついた宇宙空間に虚しく消えていった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 話は、10年以上前に、さかのぼる。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 多次元宇宙のかなた。

 本来、そこには何もないはずだった。

 そこは宇宙ではない虚数空間。

 宇宙から別の宇宙へ移動する場合はそこを通る。

 しかし、その場所はどんな次元船の航行ルートでもない。
 また時空管理局の次元艦の定期パトロールのコースでもなかった。

 だが、その空間を突き進む物体が有る。
 それはピンク色の光の矢の大集団だった。

 矢を構成している魔力の波長が適合していないのか――
虚数空間では光の矢の群れは、比較的ゆっくりと進行している。

 長い時間・長い年月をかけて、虚数空間を進行してきた光の矢は、
ついにある宇宙に侵入した。

 通常の宇宙空間に入った光の矢の集団は、
急激に速度を増し、光に近いスピードで、ある恒星系に侵入していく。

 さらに、光の矢の集団は、ある惑星を目指して進行する。
 その惑星は、いくつかの宇宙に存在する『地球』と言う名称の
惑星に似ていた。

 惑星に接近した光の矢の集団は、奇妙な金属音を発した直後、
それぞれが、全く同じ姿の少女に変化した。

 少女の外見は地球の感覚で言えば14〜15歳。
 ピンク色のかわいい服装を着ている。

 惑星を取り囲む少女達は、数億人はいると思われた。

 彼女らは、口を開かないが、自分の意思を、
ある種の精神波で周囲に放射した。

 もし、ある程度の魔力資質が有り、『念話』と呼ばれる
魔法能力を持った者が近くにいれば、彼女らの意思を
言葉として聞く事が出来ただろう。

「私の名は、鹿目まどか。
  
 私の願いは、全ての宇宙にいる、全ての魔女を、消し去る事!!

 私の、この手で!!! 」

 惑星に降下していく、数億人の少女達!

 彼女の名は、鹿目まどか。

 魔女を滅ぼす者。