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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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「ライオット!」
〔ライオットブレイド!〕
――フェイトの足元に
金色のミッド式魔法陣が出現し、
――バルディッシュは、
魔力カートリッジを2発ロードして、
強化タイプの魔力刀に変形。

 ――さらに、
〔ゲット・セット〕
「オーバー・ドライブ
 真ソニック・フォーム!」
〔ソニック・フォーム!〕
――真ソニック・フォームは、
フェイトの持つ魔力のほぼ全てを
『速度』に費やし、その
バリアジャケットを防御性能を無視した
軽装甲型に換装させる。

〔ライオット・ザンバー!〕
――バルディッシュは、
カートリッジをさらに1発ロードして、
ライオット・ブレードの二刀流タイプへと
変形をとげる。

 ――この形態は
『ライオット・ザンバー・スティンガー』と呼ばれ、
この2本の魔力刀は魔力ワイヤーで連結されている。
――1本を防御に、もう1本を攻撃に使う事で
軽量化された防御装甲を補いつつ、
連続攻撃を可能としている。

 ――フェイトの超高速戦闘形態――
『真ソニック・フォーム』用に開発された、
攻防一体の魔力刀である。

 ――2本の
『ライオット・ザンバー・スティンガー』を
構えたフェイトが、まどか軍団の一部隊に
斬り込んだ。――目にも止まらぬ、
舞うような、踊り狂うような、フェイトの剣技に、
――反応する暇も無く、斬り倒されていく
鹿目まどか達。

「ほう! 
 これは、私も負けておれんな。
 久しぶりに、血が騒ぐ!」
 フェイトの戦いぶりに、興奮するシグナム。

「ゆくぞ!
 レヴァンティン!」
〔エクスプロージョン!〕
――シグナムの持つ長剣型の
アームドデバイス、レヴァンティンが
カートリッジを1発ロードすると、
その刀身に高熱の炎がまとわりつく。

「紫電一閃!」
―― 燃えるレヴァンティンを上段に
構えたシグナムは、鹿目まどかの
一群へと真っ直ぐ突入し、
そのまま突き抜けた。

 ――気がつけば、数十人の鹿目まどかが
その首をすっ飛ばされていた。

◇ ◇ ◇

「まどか軍団、海上へ移動しています!」
 シャマルが、はやてに念話通信で
報告した。

「ほんならちょうどええ。
 ウチも、海上に出てオトリになる。
 皆も、まどか軍団を、海上へ追い込むように
してくれへん?」
 はやてが、全員に話しかけた。

「海上へ?
 まさか、あの技を使うおつもりですか?」
 シグナムが念話で、はやてに質問する。

「ようわかったな。そのつもりや」
 なにげに答えるはやて。

「しかし、あの技はまだ研究中の、はず。
 あまりに危険です、主(あるじ)はやて」
 シグナムが忠告するが――

「危険は百も承知や。
 それにな、さっきから、
『フレース・ヴェルグ』の撃墜率が
どんどん低下しとるんよ」

「と、言うことは」

「まどか軍団が、と言うよりは
あのリーダー格が、『フレース・ヴェルグ』の
特性を学習して、うまく回避させとる、
と言うことや。――そやから、これ以上
フレース・ヴェルグを連発しても、
魔力の無駄遣いにしかならん。

 ここらで、別の大きい攻撃くらわさんと
決め手にならんわ。
 できる事は何でもやっておきたいんよ」

「分かりました。
 そういう事でしたら、ご随意に。
 我らヴォルケンリッターが、全力にて
主をサポート致します」
 シグナムも、はやての決意に
覚悟を決める。

「いつもすまんな、シグナム」

「いいえ」

 ――ヴォルケンリッターと、フェイトは、
はやての、希望通り、まどか軍団を
海上へと誘い出す。

 ――もともと、まどか軍団は
はやてを狙って移動していたので、
誘導するのは、意外と簡単だった。

「ようし、ここや!」
 はやてがタイミングを図っていると――
「本部および本局より、
八神はやての、技能封印開放許可!
――『ヘイムダル』起動承認!

 撃てるぞ、はやて!」
 クロノ提督からの通信が届いた。

「承認 了解!
 ――おおきに! クロノ君!」

 はやての、足元にベルカ式魔法陣が、
輝き――手に『夜天の書』を持つ
はやての全身から巨大な魔力が迸る。

「海より集え、水神の槍!
 ――彼方より来たれ、
 銀雪の吐息!」

 はやての、詠唱に招きよせられる
ように、海水が空中に吸い寄せられ、
竜巻となって上昇していく。

 ――そして、海水は空中の
一箇所に集まって、大きな氷の塊を
造っていった。

「逆巻き連なり、天に座せ!」
 はやての更なる詠唱に伴なって
氷は、急激に巨大化していく。

 ――その様は、『地球』の
北極や南極に存在する
巨大な流氷のようだ。
 ――それが、空中に浮かんでいるのだから、
ある意味シュールな光景だった。

「暗い海底で、静かに眠っとれ!
 すり潰せ――ヘイムダル!」
 はやては、そう叫ぶと、
大氷塊を魔力で操り、上空から高速で
まどか軍団に叩き付けた。

 ――大氷塊は、多少はまどか軍団の
攻撃で削られたものの、
――彼女達を巻き込みながら、
巨大な波しぶきとともに海中に没し、
――そのまま、まどか達を深海まで
押し込んで、
――海底との間ですり潰した。

◇ ◇ ◇

 ここは、はやてが『ヘイムダル』を
使用した地点から一番近い海岸。

 海の中から、小さくて、綺麗な手が
にょきっ、と出て――
「ぷはぁっ! うう、海水飲んじゃったよー。
 ぎ も゛ぢ 悪い――――
 ぐぷっ、げろげろー!」

 ボロぞうきんのようになってしまった
リーダー格まどかが、海岸に這い上がってきた。

「私が、おっきな氷にびっくりしてたから、
他の鹿目まどか達に回避させる暇が無かったなんて、
――これじゃ、軍団長失格だよー」

 リーダー格まどかが、嘆いていると、――
「見つけたぞ! リーダー格!」

「ううっ?!」
 リーダー格まどかを凝視しているのは
ヴォルケンリッター烈火の将シグナムであった。

「しばらく隠れていたようだが、
我が主の攻撃に、あぶり出されたか。
 ちょうど良い。――決着をつけてくれよう」
 シグナムは、そう言うと――
炎の魔剣レヴァンティンを鞘から抜き、
その剣先を、――チャキッと――
リーダー格まどかに向ける。

「ま、負けるもんか!」
 リーダー格まどかは、その手の中に
『さやかの剣』を実体化させると、
剣を上段に構えた。

「おもしろい! 
 この私に剣技の勝負を挑むか?」

「うう……」
 プルプルと、手が震えているリーダー格まどか。

「はああああっ!」

「きゃあっ!」

 ――シグナムが鋭く、斬り込み、
リーダー格まどかは、どうにか、その斬撃を
受けとめたものの、剣を、弾き飛ばされてしまった。

「ぬるいっ!」
〔シュランゲ・フォーム!〕
 シグナムの意思に、レヴァンティンが反応し、
連結刃(れんけつじん)の形態に変形する。

 ――チェーンで繋がれた小型の刃物は、
――ムチのように、――獲物を狙う蛇のように、
――人間の目では捉えられぬスピードで、
空中を飛び回り、鹿目まどかに襲い掛かった。

「うああああああッ?!」
 悲鳴を上げながら、魔法少女服を
切り裂かれるリーダー格まどか。