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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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第1章 異変



 高次元世界。そこには、意外と数多くの高次元生命体が存在している。

 彼らは、サイコ・マテリアルという疑似物質でモノを造り、
それを素材として、町を造った。そこには、『人の生活』が有る。

 ただ、様々な時代の、多様な惑星の文化が混在しているので
この町は、お世辞にも整理されたきれいな町並みではなかった。

 鹿目まどかと、美樹さやかは、この町の喫茶店『マギア』で
ウエートレスをしていた。

 まどかには、魔女が生まれないように、
因果律の調整をすると言う、重要な役割が有ったのだが、
魔法少女の因果の変動を感じない限り、今はやる事がない
ため、意外とヒマだったのである。

 それは『あちら側』での暁美ほむら達の活動が
順調である証拠でもあった。

 喫茶店『マギア』に、初代リインフォースが
あわてて、飛び込んできた。

「あ――いらっしゃいませ、リインさん」

「お久しぶりー」

 ウエートレス用の赤を基調にしたとてもかわいいユニフォームを
着ている――まどかと、さやかは、のん気に挨拶する。

「それどころじゃありません!」

 初代リインフォースは、大声でそう言うと、
魔法で『ビジョン・スクリーン』を造りだした。

「う? うええええ?!」

 スクリーンの映像を覗き込んだまどかが、素っとん狂な声をあげる。

「こ、これは?」

 さやかも、息をのんだ。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 虚数空間の海に浮かぶ、時空管理局本局では、
警報アラームが鳴りっぱなしだった。

 騒音で隣の人との会話が困難だったほどである。

 それは、複数の惑星から、緊急連絡と、
救助を求める通信が入っていたためだった。

「いったい何があったんですか?」

 緊張した面持ちで、フェイト執務官は、義理の兄である
クロノ・ハラオウン提督に尋ねた。

「今、詳細を確認中だが、魔導師、いや、魔法少女と思われる
大軍団が、いくつかの惑星を襲撃して、多数の被害者を出していると
言う報告が入った。

 被害者は、いづれも、跡形もなく消滅させられている、とのことだ」

 クロノの説明に誰もが驚愕する。

「消滅?」

 声をあげたのは、高町なのは一等空尉である。

「そして被害者には、共通点がある。

 全員が女性である事と、高い魔力資質を持つ者である事。

 さらには、被害者の属する民族、あるいは居住している
惑星において、魔法を使える女性の事を、
『魔女』と呼称している点だ」

「??!」

 このクロノの解説に一番反応したのは、フェイトであった。

「フェイト、何か、心当たりが有るのか?」

 クロノは、確認のためフェイトに質問した。

「前に聞いた事が有るんです、第137管理外世界にいる、
魔法少女である暁美ほむらさんから。

 彼女の友人だった、鹿目まどかさんは、昔、
異星人インキュベーターと、魔法少女の契約をする際、
ある願い事をしたと。

 その願い事とは、
全ての宇宙に存在する
全ての魔女を、自分の手で消し去る事だったと」

 フェイトは、友の事を思い出すかのように、皆にそう話した。

「ま、まさか、その願いが叶った、言うんか?!」

 半信半疑ながら、そう聞いたのは、フェイトや、なのはの、
友人である八神はやて特別捜査官である。

「それは分からないけど、ほむら達の説明によると、
インキュベーターが少女の願いを叶える事が、
魔法少女誕生の原因になるんだって。

 まどかさんの願い事によって、魔法少女の
ルールが一部変更されたけど、インキュベーターは
どんな願いも、その内容に係わらず現実化させて
しまうそうよ」

 フェイトは、暁美ほむら達の説明を思い出しながら、
解説した。

「ヴェロッサが言うとったな、どんな気持ちも、どんな想いも、
強くなりすぎれば、裏返ってしまうって。

 しっかし、願いを叶える代わりに、いたいけな少女に
大変なリスクを負わせるとは、インキュベーターとか
言うヤツラ、まるで、昔話に出てくる悪魔やな」

 ヴェロッサとは管理局の中でも腕利きの査察官で、
はやてを妹のように大切にしてくれている人物である。

「でも、最近では、ほむらさんの努力で
その契約前に全ての秘密とリスクを相手に説明する事を
インキュベーターに約束させたそうよ」

 フェイトが、補足説明を追加する。

「まあ、あの子、怒らせたら、おっかなそうやし。
 ――異星人を、びびらすくらいに」

「とにかく、まどかちゃんが、事件の原因なら、
私達で止めないと」

「なのはの言う通りだ。

 これより管理局は、A.M.F. = 
アンチ・魔法少女・フォースを編成し、事にあたる」

 クロノが、話のまとめに入ろうとする。

「でも、A.M.F.って別の意味が有ったんじゃ?」

 なのはが、クロノに質問する。

「JS事件は、全て過去の話で、もう良いだろって
事らしい」

 A.M.F.とは、本来、
アンチ・マギリング・フィールドの略であった。

 これは、魔力結合を阻害して、
魔法の使用を出来なくする
エネルギー・フィールドである。

 JS事件と言うのは、新暦0075年に、
天才技術者でもある広域次元犯罪者
ジェイル・スカリエッティが起こした
大規模テロ事件の事である。

 問題のA.M.F.は、
ジェイル・スカリエッティが造った
無人戦闘メカに搭載されていたモノで、
事件当時、管理局の魔導師部隊は苦戦を強いられた。

「ところで、ティアナやスバル達に連絡は?」

 なのはが、フェイトに、かつての教え子達の状況を
確認した。苦戦を予想した、なのはは、念のため、
戦力を充実させようと考えていたのだが――

「ティアナ達は、例のマリアージュ事件への
対処のため、ミッドチルダで活動しているの。

 エリオとキャロも、スバルに呼ばれて、
向こうへ行くって、さっき、
私に連絡がきたわ」

 マリアージュ事件とは、いくつかの次元世界で、
古代遺跡や歴史の研究者、あるいはその関係者を
狙って起きている連続殺人事件である。

 この事件は、現在、
元機動六課のフォワードの4人組――
ティアナ・スバル・エリオ・キャロが
中心になって対応している。

「まあ、今回は戦闘エリアが宇宙空間になりそうだし、
陸戦魔導師のあの子達に来てもらっても、
危険な目に合わせるだけになりそうな気も、するよ」

 なのはは、本当は、多少残念な気もしていたが、
すぐに頭を切り換えていた。

「そうだね。
 ここは、私達が頑張ろう」

 フェイトも、なのはを元気づけるように、
そう言った。

「そうやな。
 今回は、もうすぐ、私の頼もしい騎士達も合流出来そうやし」

「鬼に金棒。はやてにヴォルケン!」

 ほむら達の世界での魔獣との戦いを、思い出したなのはは、
思わず、変な言葉をつぶやいた。

「なんや、それ?!」

「あ、それと、ほむらちゃん達への連絡は?」

 なのはが大事な事を思い出し、クロノに確認する。

「連絡は、こちらでするが、
彼女達、魔法少女の参戦は認められない」