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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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第6章 発進



 ここは、暁美ほむら達が住む、――
『マギカ宇宙』の惑星、『地球』。

 『日本』と言う名の国に、
存在する町の1つ『見滝原町』。

 駅前のショッピングセンターへと向かう道を、
暁美ほむらと、年配の女性が歩いている。

「暁美さん、今日は、顔色が優れないようですけど、
大丈夫ですか?」

「え? ええ。
 昨夜よく眠れなくて……」

 今、ほむらが一緒にいる女性は、『水瀬 秋子』さんと、
言って、かなり北の方の町から、この見滝原町に
引越しして来たそうだが、一風変わった人物である。

 彼女は一人娘とともに、暮らしているのだが、
この親子が元々住んでいた北の町の自宅は、
秋子さんの甥っ子の男性に譲ってしまったのだ。

 そして、この男性は、現在その家で、
恋人と2人で同棲生活をしている。

 ――ここまでは、いい。
 だが、この男性『相沢 祐一』の事を、
秋子さんの娘である『水瀬 名雪』が
好きだったのだ。

 ――これでは……秋子さんは、自分の娘の恋敵に、
自分の家を譲ったようなものだ。

 『こう言う場合、今までは甥っ子と同居していた、
としても、その甥っ子を家から追い出すのが、
普通ではありませんか』
 ――と、事情を知った誰もが、秋子さんに、
そんな感じの事を言ったらしい。

 話を聞いたほむらも、この点を疑問に思い、
失礼を承知で、秋子さんに尋ねてみた。
 すると、秋子さんは笑いながら、――

『でも、私も、娘の名雪も、その女の子、
 あゆちゃんの事、大好きですから。

 祐一さんと、あゆちゃんには、
 絶対に幸せになって欲しいんです。

 せっかく再会出来たのだから……』

『?』

 秋子さんの、暖かな微笑みの謎は、ほむらにも、
解けそうに無かった。

 そんな事を、ほむらが思い出していると、――
彼女の頭の中に、誰かの言葉が、飛び込んで来た。
「オイオイ! 
 呑気に買い物なんて行ってる場合かよ?」

 杏子からのテレパシーを受け取り、すぐに
杏子の位置を確認するほむら。

「ちょっと話が有るんだ。
顔貸してくれる?」
 杏子がテレパシーで、そう聞いてくる。

「秋子さん、ごめんなさい。
 私、急用を思い出して。……
 友人と、大事な約束をしてたのを、忘れてました」
 そう告げると、走り出すほむら。

「そんな? 暁美さん、ちょっと?!」
 秋子さんが声をあげたが、
ほむらの姿はすぐに見えなくなってしまった。

 ――杏子がほむらを連れて行った場所は、
――まるで、ヨーロッパの路地裏のような
石畳のある町並みに、周囲を囲まれていた。

 その風景は、――不安も緊張も感じさせないが、
――まるで異国に来てしまったかのような
落ち着きのなさがあった。

 2人は、しばらく無言だった。
 そして、先に口を開いたのは、ほむらだった。

「話って何?」

「鹿目まどかの事、助けたいと思わない?」

「助けられると思う?」

「助けられないとしたら、放っておくか?」

「う……」
 苦しい表情になるほむら。

 このほむらの、反応に、杏子は、
少々バツの悪い顔になり、――
「妙な聞き方しちまったね。
 バカと思うかもしれないけど、あたしはね、
本当に助けられないのかどうか、
それを、確かめるまで、諦めたくない」

「………………」

「あいつは、人間でもなければ、
魔法少女でもない、別の何かになっちまったのかもしれない。

 だけど、友達の声ぐらいは憶えてるかもしれない。

 呼びかけたら、人間だった時の心を取り戻すかもしれない。

 それができるとしたら、たぶん、ほむらだ」

「うまく行くのかしら」

「分かんねえよ、そんなの、……
 ふ……分かんないから、やるんだよ」

「うん。……うん、ありがとう杏子。

 私、やるわ!

 まどかを助けに、あそこに行く!!」
 ほむらの顔に、かすかな、笑みが浮かぶ。

「それでこそ、魔法少女――暁美ほむら、だぜ!

 んん? あれ?!

 この会話って、……

 前にも、……

 誰かと、したような?」

 杏子は、しきりと首を傾げたが、それが
いつだったかは、どうしても思い出せなかった。

「もちろん、私も、行きますわ」

「巴さん……」
 振り向くほむら。

 いつの間に来ていたのか、巴マミが、会話に加わる。

「お二人とも、この私を置いて行こうなんて、――
まさか、そんな事は考えていませんよね」

「ちょっとだけ、――考えてたような、……」
 ペロッと、舌を出す杏子。

「なあんですってえぇぇぇ――――?!」

「ウソだって! ウソ、ウソ!!

 だから!

 マスケット銃を、あたしに向けるなあッ!!」
 銃を向けられて、――手を上げて、青くなっている杏子。

「ふふ、……」
 吹き出しそうになっている、ほむら。

「あ?…………

 ところで、どうやって現場に行くんだ?」
 肝心な事を思い出した杏子が、ほむらに尋ねる。

「リンディ・ハラオウン提督に、
連絡を取ってみるわ。

 あの人なら、きっと、私達のチカラになってくれる」

「ああ、フェイトのお袋さんか!」

「それ以外無さそうね」
 杏子もマミも異論はなかった。

「それじゃ、急ぎましょう」
 マミが、2人を急かす。

「ええ。

 待ってて、まどか!

 今、私が――行く!!」

 ほむらが、遥か彼方の親友に、宣言する。

 3人は、魔法少女に変身すると、
魔法少女連合会の基地へと急いだ。

◇ ◇ ◇

 約30分後、ほむら達、3人は、
時空管理局本局の内部に転送されていた。

 そこは少し狭い、休憩室の様な場所だった。

「誰もいねえな?」

「確か、リンディ提督は迎えをよこすと、
そう言ってたわよね?」

 杏子とマミが、周囲を見回すが、
それらしい人影は無かった。

「いったい、……お?

 お迎え、……じゃ、ねえな」

 近づいてくる、足音。
 それも1人や2人では、なかった。

「敵意まるだしね」
 警戒する、杏子と、ほむら。

 マミも2人にならった。

 3人を取り囲む20人程の、
武装局員達。――全員が、デバイスを、
ほむら達に向けていて、その先端には、
何時でも撃てるように、射撃魔法が
チャージされていた。

「なんなんだ、てめえらは?!

 あたしらは――!!」
 杏子が怒った声を出すと、――
「良く知っているとも。

 魔法少女、佐倉杏子・巴マミ、
そして、暁美ほむら、だろう?」

 声の主は、武装局員達の
上官らしき中年男性だった。

 その男は、値踏みするかのように、
ほむら達を、じろりと、見回すと、――
「君達、魔法少女は、危険人物として、
全員拘束させてもらう」
 そう通告した。

「なんだとお!!」
 杏子が、歯をむき出して、
『むかついた』顔をする。