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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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 ほむら達は、『ビクトリー』と言う名前の『次元戦艦』の、
メイン・ブリッジ(艦橋 = 艦の司令室)に立っていた。

 管理局の中では、古い言い方らしいが、ある一定以上の
戦闘力を有する次元艦を『次元戦艦』と呼ぶらしい。

 ――ちなみにリンディ提督はこの『次元戦艦』と言う、
名称が好きである。
 
「本局からの、緊急通信です!」
 オペレーターが、リンディ提督に報告した。

 ――リンディの指示に従い、オペレーターは通信を
スピーカーから流した。
 ――レティ提督の姿が、ブリッジのディスプレイに映る。

「こちらは本局、レティ提督です。

 ビクトリーの乗組員は、直ちに退艦しなさい!
 諸君の行為は明らかな命令違反よ!

 命令に従わない場合は、提督権限において、
全員逮捕します!」

「通信回線オープン!」

「了解、通信回線開きます」
 リンディの指示に従って、
オペレーターは通信装置を操作する。

「相変わらずね、レティ」

「リンディ!

 あなた、自分が何をやっているのか、
 分かっているの?!」

「一応、分かっているつもりよ、レティ」

「いいえ!
 あなたは、何も分かっていない!

 多くの部下達を、あなたの我が儘(わがまま)で、
 道連れにするつもり?」

「私の性格は、良く分かっているでしょう。

 ここで何もせずに、後悔するより、
 やるべき事を全部やってから、後悔するわ!」

「……分かったわ。

 私もあなた達をこのまま行かせる訳には行かない!

 ゲートを閉じて! 早く!――――――」

 レティの声とともに、通信回線が切られ、
ビクトリーの前方の、発進用の大型ゲートが、
閉鎖されていく。

「発進ゲート、完全に閉鎖されました。
 ――――だめです!
 こちらからの、コントロールを全く受け付けません!
 本艦からのコントロール回路が、
完全に遮断されたようです」
 オペレーターが、簡潔に状況を説明する。

「しかたありません、ゲートを、
 吹き飛ばします!

 主砲発射準備!

 出力6パーセント」

 決断したリンディが、即座に、命令を下した。

「了解! 主砲発射準備!」

 リンディの命令に、従い、火器管制係が
システムを操作し、主砲発射の準備をする。

 通信係が、慌てて通信機の
マイクに手を伸ばし――

「こちら、ビクトリー!

 施設内に残った、作業員と技術スタッフは、ただちに
本艦から離れて、安全エリアへ退避してください!

 繰り返します!

 施設内に残った、作業員と…………」

「魔力駆動炉との、エネルギー回路接続!

 出力6パーセントに固定! 

 安全装置解除!

 ………………照準よろし!

 主砲発射準備――完了!」

「施設内の、作業員、及び、技術スタッフ――

 安全エリアへの、退避終了を確認!」

「主砲の射線上に、危険物無し!

 ――オールグリーン!!」

「て――――――ッ!!!」

 ビクトリーの主砲から、青白いビームが発射され、
――ゲートへと吸い込まれていく。

 ――そして……ほんの、0.4秒程度の時間差で、
ゲートは、はでな爆発を起こし、
その中心には大きな穴が開いた。

「ビクトリー、出航準備!」
 
 リンディの命令に、従って、今度は
操舵手が、運航システムを操作して、
出航の準備を開始する。

「了解! 出航準備!」

「ガントリー・ロック解除!」
 重い金属音とともに、ビクトリーの艦体を固定していた
巨大な金属のホールド器具がはずされた。

「こちら、ビクトリー。

 ………………

 ああ、オレだ!

 魔力駆動カタパルトの、スイッチを切ってくれ!

 ……………………

 ああ、そうだ。

 大破した発進ゲートの残骸が、まだ有るからな。

 アレに高速で、激突したら、このビクトリーでも
どうなるか、分からんだろう。

 ……………………

 だから――
  
 スイッチを切るだけでいい!

 後は、こっちでなんとかする!」

「魔力駆動炉パワーフロー正常!」

「魔力推進システム――出力正常!

 ―― オールグリーン!」

「微速前進 0.5」

「了解。―― 微速前進 0.5!」

 リンディの指示通りに、操舵手が、操作すると――
巨艦は、ゆっくりと、前進し、
――やがて、ビクトリーは、破損したゲートを、
むりやり、突き破りながら、
本局の建物の外部へと、出て行った。

「ビクトリー、虚数空間へ進入」
 操舵手が、報告する。

「現場へ、急行します!

 航路設定10784!」

 リンディが、目的地を指示する。
 操舵手は、マシンを操作して、
データを、正確に入力していった。

「了解、――航路設定10784――
 
 空間座標修正――05……12……39……50
……20……31……45!――修正完了」

「次元戦艦ビクトリー ……発進!」

「ビクトリー、発進します!」

 操舵手の操作によって、――
ビクトリーの魔力駆動炉が、全力運転に入り、
――ビクトリーは、その巨体からは、
想像できないような猛スピードで、
虚数空間を、疾走していった。