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カップリング色々(スレイヤーズ小話)2話目UP!

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捕らえられたしもべ フィブリゾ×ゼロス



twitterのお友達の毛糸ちゃんのフィブゼロ萌えに絡んで、
ちょっとゼロスとフィブリゾの関係小説っぽいものを作ってみました〜。

でも、わたくし、BOYS LOVEはぜんぜん苦手なもので。
ノーマルカップリングで空想しました。
ので、ご了承を。




ゼロスは尻餅をついた状態。
フィブリゾは猫のようにしなやかな態勢で、ゼロスに迫っていく。
ゼロスの紫色の瞳を目だけ笑顔で見つめながら。
「め・・・冥王様・・・!一体僕に何の御用なんです!?」
その威圧感に、ゼロスは後ろへ少しずつ、ずり下がる。
冥王の顔を見ていると、少年から少女へとその顔つきを変え、その体は思春期を迎える前のふっくらとした体つきへと変貌を遂げた。
その唇はなんとも甘い艶やかな薔薇色に変化し、
少女らしい妖しい色香が、漂っていた。
「何の御用・・・?別に。用はないさ。」
ゼロスの返答に、フィブリゾはふんと鼻を鳴らした。
「お前が、リナ=インバースという人間の小娘なんかに興味を持っているのが気に食わないだけさ。」
「でも・・・そのお姿は?」
その質問に、フィブリゾはくくっと笑うと、
「キミはこういう趣向が好きだろう?
 あの人間の小娘のようなこんな少女の姿がいい?
 それとも・・・キミの上司のような大人の女性の姿いい?」
フィブリゾの答えにはっとしたゼロスは顔を上げた。
その凍るような緑の瞳が自分の心を見抜いていた。
「ぼ・・・僕は!」
フィブリゾは後ずさるゼロスに迫って行き、
その彼の広げた足の間に入ると、その端正な顔を両手で挟み込んみこんだ。
「キミは今は僕のしもべだろう?」
「っ・・・」
「キミには魔族のくせに男の心を持っているらしい。
 僕としてはキミが男の心を持っていようが、女の心を持っていようが関係ないんだけどね・・・」
そういって、少女の姿のフィブリゾの顔はゼロスの顔にどんどん接近し、
フィブリゾの鼻は彼の鼻とを少しかすめ触れた。
ごくり。
ゼロスはのどを鳴らした。
そして、そのふっくらとした唇がかすかにに触れると、少女の顔は自分から離れていった。
魔王の腹心である彼の深い緑色の瞳から自分は目を離すことなんてできるはずもない。
「なぜって・・・僕はキミの魂を捕らえたいだけなのだから・・・」
その涼やかな声は、彼の全身に染み入ってきた。

ああ。
もともと命のないこの僕が・・・
死の神に愛されるとは・・・
これは夢か?現か?
いや、僕は彼のしもべとして捕らえられてしまったのだ。