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殺生丸さまの嫁とり物語 その3

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三.契り(続)

「殺生丸さま・・・好き・・・・」
そういって、りんは殺生丸の両頬に手を添えて、殺生丸にくちづけた。
「好き、殺生丸さま、好きです。大好き。うれしいです、殺生丸さまとこうしていると」
「そうか・・・同じだな・・・」
殺生丸はりんの両足を広げた。
「りん。力を抜け」
「はい・・・」
殺生丸がりんの中に少しづつ入ってきた。
「あっ・・・つっ・・・」
「りん、つらいか?」
「いいえ、いいえ、そんなことありません・・・」
既に十分濡れていたりんのそこは殺生丸を迎え入れても、それほどの痛みはなかった。ただ、りんの中に入ってきた殺生丸自身がどんどん大きくなっていき、りんの下腹部を圧迫する。
「くっ・・・・」
中のきつさに殺生丸のほうが意外にも声を漏らした。
「殺生丸さま?いたいの?大丈夫?」
「痛くなぞない・・・お前の中が・・・熱いだけだ・・・」
このような熱さ。全身を貫くような熱。妖怪同士ではありえない。りんの熱が殺生丸の全身を覆いつくすようだ。

「動くぞ、りん。つらくなったらいえ」
「はい、殺生丸さま・・・」
殺生丸はりんの中に深く入った。
「あうっ!」
りんが体をのけぞらせる。殺生丸が動きを止める。
「つらいか?りん」
「いいえ、殺生丸さま・・・りんはうれしいです、殺生丸さまと一つになれて」
「!」
涙をにじませて殺生丸を見上げるりんの顔は、つやめいて、美しかった。殺生丸の心にこれまで経験したことのない煮えたぎるような感情が吹き上げてきた。

「りん。私だけだぞ、お前がこの体を開くのは」
「はい、殺生丸さま」
「お前の中に入るのは、私だけだぞ」
「はい、殺生丸さま」

殺生丸はりんに言葉を継ぎながら、激しくりんを抱いた。そのたびにりんは甘い声をあげ、白く細い体をのけぞらせる。

「ああ、殺生丸さま、いいです、すごく・・・」
「そうか、よいか」
「はい・・・殺生丸さま・・・すてき・・・あ・・・・」
りんの中が急に痙攣しはじめた。
「あ・・・・殺生丸さま・・・りんは・・・・りんは・・・あっ!!」
ひときわ大きな声をあげて、りんは達した。殺生丸は動きをとめて、りんが落ち着くのを待つ。

「殺生丸さま・・・・すみません・・・りんばかり、感じてしまって・・・」
はあはあと荒れた息の下からりんが言う。
「ばかなことを。りん、何回でも達するがよい」
「でも、りんばかり気持ちよくて・・・殺生丸さまにも感じてもらいたいです」
「何をいうか」
これほど、感じているというのに、りんにはわからぬのか。
「どうしたら、もっと、殺生丸さまを気持ちよくしてあげれられるの?」
「りん。それならば、もっと悦べ。もっと声をあげよ」
殺生丸は再び律動を開始した。
「お前の感じる姿を私に見せよ」
「はい・・・殺生丸さま・・」

殺生丸はつながったまま、りんの体中に唇を這わせた。りんは恥じらいを捨てて、両足を大きく広げて殺生丸を抱えこんだ。つながった部分から体中に熱が回っていくようだ。殺生丸はりんの片足を取って、その足に舌をはわせた。りんはあまりの快感に首を左右に振る。りんの中がきゅんと収縮する。殺生丸自身がまるでくわえ込まれたように圧迫される。

「ぐっ・・・」
これはなんだ・・・これほどの快感が、この世にあるのか。これほどの喜びが存在するのか。りんの乱れた顔。荒い息。悩ましい声。やわらかな胸。温かくしめったりんの中。すべて、殺生丸が初めて感じるもの。感じる気持ち。

「りん・・・」
たまらず、殺生丸は愛しき者の名を呼んだ。


初めて会ったとき、お前は傷ついた私を助けようとした。人間には恐ろしい妖怪の姿であった私を。あの時、お前は笑ったけれど。なぜ、笑ったのだ?私などに。天生牙で助けたお前を、私はなぜか離したくなかった。何度もお前を里においてこようと思った。でも、できなかった。お前は私のあとを慕って、ひたすら私を信じて、ずっとついてきた。なぜだ?りん。私をなぜ、それほど信じていたのだ?あの頃から、お前は私を好いてくれていたのか?愛しいと思ってくれていたのか?りん。お前は・・・なぜ、妖怪の私を、そこまで信じられたのだ?私は優しくなかっただろう?人間であるお前を気遣う気持ちを、どう表していいのか私にはわからなかった。なのに、なぜ、お前は、私を・・・。


「せ・・・しょうまる・・・さま・・・ああ、また・・・ああ・・・」
涙が浮かんだ瞳でりんが下から殺生丸を見上げる。その表情を見て、殺生丸の最後の砦が崩れた。

「りん!」

殺生丸はりんと体を密着させたまま、激しくりんを突いた。唇は激しくりんの口を吸う。りんも腕を殺生丸の首にしっかりと回している。りんのすらりとした足は殺生丸の腰にしっかりと巻きついていた。りんの甘く切ない匂いが、強烈に立ち上ってくる。殺生丸の体中にりんという甘い毒が回っていくようだ。

「りん、お前は・・私のものだ」
「ああ、そうよ、りんは・・・ずっとあなたのもの・・・りんにはあなたしか・・いない!」
「りんっ!」

殺生丸はこらえきれず、一挙に達した。殺生丸の体が何度も波打つ。あまりの心地よさに思わず眉を寄せる。

(これが・・・契りということか・・・愛しい者と契るとはこういうことだったのか・・・・)


殺生丸はりんの体の横に倒れこんだ。

「りん・・・」
愛しい者の名をそっと呼ぶ。
「殺生丸さま・・・」
りんはまだ息をはずませながら、返事を返してきた。
殺生丸はその胸にりんを抱え込んだ。
「りん。お前は私の妻だ」
「はい・・・」
「私はお前を離さない」
「はい、殺生丸さま・・・」
「・・・昔、お前は私に聞いたな。お前が死んでも覚えていてくれるかと」
「はい。だって、やっぱり・・・違うから、生きている時間が・・・」
「私は、馬鹿なことを、と答えた」
「はい、覚えています」
「本当に、馬鹿なことだぞ、りん。そのようなこと、聞くまでもない、答えるまでもないことだ」
「殺生丸さま?」
「お前が死ぬことはない。私の中に永遠に生きるのだからな。永遠に私と共にいるのだからな」
りんは殺生丸が何を伝えようとしているのか、わかった気がした。殺生丸の胸に顔をすり寄せる。

「はい、殺生丸さま・・・」
「・・・りん。先ほど、私を「あなた」と呼んだな?」
「あ・・・すみません。夢中で、そう呼んでしまったの・・・殺生丸さま、怒った?」
「怒ってなぞいない。それでいい」
「え?」
「その呼び名がよい」
「あの・・・」
「お前は私のことをそう呼んでいい。妻だからな」
「あ・・・はい。あなた・・・」
「そうだ。そう呼べ。こうして睦みあうときは、私をそう呼べ」
「はい、せっしょ・・・」
「違う」
「あ・・はい。あなた・・・」
「そう、それでよい」

殺生丸はりんを更に胸の奥に抱きこんだ。

青い花々がさわやかな香りを漂わせる。二人は心地よい疲れの中で眠りに落ちていった。


四.後朝