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第十八章「エスタークとの戦い」



 ルーラでキングレオ城に来た一行は、アッテムトを目指して歩いた。
マーニャとミネアは以前来たことがあるということだが、あまり環境がいい村ではないと言っていた。
一行はアッテムトに到着した。
村の中に入ったマーニャは、以前よりさらに状況が悪化しているのを見て驚いた。
村人たちに話を聞くと、鉱山で遺跡のようなものを掘り出したときにガスが噴き出して、村人たちが幾人も倒れたらしい。
そしてそのころ魔物たちがこの村に現れ、次々と鉱山の中へ入って行ったとのことである。
一行も鉱山の中へ入って行った。
中は以前と変わりがない。
しかし何人もの人間が倒れている。
ソフィアたちは襲ってくる魔物たちを倒しながら先へ進んだ。

 さて姉妹が前に火薬壺を取りに来た階まで降りてきた。
マーニャの話では、そのときはこの階が最下層だったという。
しかし今回はさらに下への階段があった。
ここからが新しい坑道ということになる。
一行はさらに用心をして降りて行った。
すると先ほどより強い魔物が襲ってくる。
一行は苦戦しながら進んでいくが、ライバーンの毒攻撃が地味に効いてくる。
クリフトのキアリーで治しながら、出口を目指す。
やっと坑道を抜けると、エスタークの神殿らしき建物が見えた。
さっそく中へ入ってみる。
デスピサロはもう到着しているのだろうか。
一行は用心しながら上へと進んでいった。

 最上階に地獄の帝王エスタークはいた。
すさまじい威圧感である。
しかし復活が完全ではないのか、眠っているように見える。
ソフィアたちは一瞬迷ったがいずれにせよ倒さねばならない相手である。
完全復活する前に倒せるのであれば、それにこしたことはない。
一行はエスタークに襲いかかった。

 予想通りエスタークは眠っていた。
今のうちにできるだけダメージを与えておこうと全員で攻撃する。
しかしそう簡単にはいかなかった。
眠っているエスタークの体から怪しい光が降り注ぎソフィアたちはダメージを負った。
一旦ソフィアとクリフトは回復役に回り、残りの二人に攻撃をまかせる。
そしてライアンの一撃が決まった後、エスタークは目を覚ました。
ここからが本番ねとソフィアは剣を構え直す。

 目覚めたエスタークの全体攻撃は吹雪である。
しかしそれよりも、高い攻撃力で繰り出す打撃が厄介であった。
すかさずクリフトがスクルトを唱える。
これでダメージはかなり軽減されるようになった。
だがエスタークの指から凍てつく波動がほとばしりソフィアたちにかかっている呪文の効き目がなくなってしまった。

 このような攻撃を仕掛けて来るとは、さすが地獄の帝王である。
ソフィアはクリフトに、諦めず何回もスクルトをかけるようお願いし、防御を立て直した。
攻撃はマーニャのルカニと、ソフィア及びライアンの打撃で押す。
ソフィアには永遠に続くかと思われた戦いも、ライアンの一撃で終わりを告げた。
エスタークを倒した。

 そのときデスピサロがやってきたが、勇者しか倒すことができないエスタークがソフィアたちに倒されたのを見て驚きを隠せなかった。
さらにミニデーモンが駆けてきて、デスピサロに報告する。
なんとロザリーが人間にさらわれたとのこと。
それを聞いたデスピサロは顔色を変え急いで戻って行った。
ソフィアたちもロザリーが心配になりロザリーヒルへ行ってみることにした。

 ロザリーヒルで話を聞くと、村に来ていた人間がロザリーをどこかに連れて行ったという。
また、塔の中のスライムによるとロザリーはイムルの方に連れ去られたそうである。
ソフィアたちは即刻イムルに飛んだ。
だがロザリーの姿は見えない。
以前この村の宿屋で見た不思議な夢を思い出し、再び宿屋に泊まってみる。
眠りの中でソフィアは以前とは違う夢を見た。

 夢の中では人間たちがロザリーを虐待し、ルビーの涙を流させようとしていた。
そこにデスピサロが現れ、人間たちを消し去る。
しかし既にロザリーは虫の息で、デスピサロに野望を捨てて自分と静かに暮らそうと言いかけて息を引き取る。
デスピサロは復讐のため、人間を根絶やしにすることを誓う。
そんな夢だった。

 翌日みんなと相談する。
はたしてこの夢は実際に起きたことなのだろうか。
しかしそれは誰にも確信が持てなかった。
私たちが守ろうとしている人間。
その人間がロザリーを殺してしまうなんて。
もしこの夢が本当だとしたら……
ソフィアは自分の感情が乱れるのをどうすることもできなかった。

作品名:DQ4F 作家名:malta