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図書館戦争 堂x郁 狙われた宝石

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正化36年11月
郁は念願のカミツレを手に入れた
そして長きに渡る堂上との冷戦期間を得て、晴れて”婚約者”の地位を獲得した

年が明け、正化37年1月
結婚準備も慌ただしく、二人揃っての公休日には結婚式場のパンフレットとのにらみ合いが続いていた
デートらしいことは出来ず、それでも堂上と一緒に居られる幸せを噛みしめながら、郁は毎日が充実していた

そう・・・あの日を迎えるまでは・・・



今日のバディは郁と手塚、堂上と小牧で館内巡回を行っていた
いつも通り、館内に目を光らせながら、郁と手塚は小声で会話をする余裕を見せながら歩いていた
「式の準備とかは順調なのか?」
「まぁーね。篤さんが色々と計画立てて準備してくれてるよ」
「お前・・・堂上一正に任せっきりかよ・・・」
「そ・・そんなことないよ。ただ・・私が計画とかするのが苦手なの。適材適所よ!」
そう言って、郁はギロリと手塚を睨みつける
手塚はハァーとため息を吐き、「なんで一正は笠原がいいんだ?」などと不満を言う
「何よ!喧嘩なら買うわよ!」と郁が言うと「売らねーよ。バカ」と言って郁の頭を小突く
なにさ!と言いながらも、手塚なりの優しさなのだろか、郁のことを一応気にしてくれているらしい

業務カウンターの前を通り過ぎると、柱の陰に女性が蹲っていた
「手塚!」と声を掛けると、郁は女性の元に訓練速度で近づいて行った
手塚は郁の方へ歩きながらインカムを操作し
「手塚・笠原より堂上班長へ。一階カウンター付近の柱近くで要介護利用者を発見しました。医務室に向かいます」
そう言うと「了解した。」と堂上が言うのと同時に、郁の声が聞こえた
手塚は直ぐに郁の元へ駆けつけると、郁は腹部を抑えながら「え?・・・」と目を泳がしている
要介護利用者と思われた女性の手には血に染まったナイフが握られていた
手塚はすぐさま利用者の女性からナイフを取り上げようとすると、
女性は暴れ出し、今度は郁の左肩を狙ってナイフを突き刺した
「っ・・・」と声にならない悲鳴を上げ、郁の意識はブラックアウトした

手塚は女性からナイフを取り上げ、両手を手錠で拘束した後、近くにいた防衛員を呼び、引き渡した
手塚は「笠原!笠原!!」と声を掛けながら、インカムにて堂上に報告し救急車が到着するまで
腹部と肩の止血を続けた

堂上が到着すると、床には血溜まりが広がっていた
郁は青白く、手塚の腕の中に横たわっている
手塚はずっと郁の名前を呼びながら、救急車はまだか!?と防衛員に怒鳴っていた

堂上が近づき、「笠原!」と声を掛けるが、意識はない
手塚から郁を引き取り、抱きしめると、体温が下がっていることが感じられた
頬に掌をあてると、冷たく、額には汗をかいている

救急車が到着し、郁は担架に乗せられ、堂上は小牧に指揮権を渡し、郁に付き添いで病院に搬送された