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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第76話

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  第76話 「U&I」


  道路に駆逐された黒い団子虫のような異星人の骸(むくろ)が転がっている。その向こう側にダグオンチームが一箇所に集結していた。

  ターボ・シュン 「いくぜ!!!」

  ファイヤー・コウ 「ああ!!」

    ババババッ!

  ダグオンチーム 「トライ・シャイニングダグオンッッ!!!」

  この日の放課後も異星人が投下した異星獣が襲来していた。ウルトラ怪獣のシルドロンに酷似したゲネギラー3体が跋扈し、街を蹂躙している。

  異星人達を一掃したダグオンチームはダグコマンダーを付けた腕をかざし合って、一点に光を撃ち放つ。そしてシャイニングダグオンを召喚する。

  胸部のハッチが開き、紅い光りが撃ち放たれる。ダグオンチームはその中に飛び込み、融合合体を実行する。4人が瞬間移動するように紅い光に吸い込まれる。

  融合合体によって光の意識に統一された。シャイニングダグオンの目が輝いて完全に起動する。

  シャイニングダグオン 『友情融合合体!!シャイニングダグオンッッ!!!』

  街に降臨する勇者、シャイニングダグオン。面前の3体のゲネギラーは一斉に凝視する。

  ゲネギラー群 「ギギギギ!!!」

    ガダンッッ!! ドドンッ、ドドンッ、ドドンッ・・・・!!!

  1体が一発の地響きを起こすと、シャイニングダグオンに突っ込み、クワガタ状のツメで攻撃しようとする。

    ゴォオオオ・・・ズガギャアアアアアッッ!!!    

  ゲネギラーA 「ギギギッッ!!」

  右腕でその攻撃を受け止める。そして腕にはまったクワガタ状の手を弾き返して拳を打ち込む。

    ガァアアアアアンッ・・・ドォゴガアアアアアン!!!

  ゲネギラーA 「ギャギイイッッ!!!ギャガアアア!!!」

    ガギャガアアアアアン!!!

  反撃の一撃がシャイニングダグオンの胸に直撃した。更にゲネギラーAは腕を振るった。

  シャイニングダグオン 『ちぃっ・・・・!!』

    ガゴオオッ!!  

  襲い来る腕を右手で握り締めて受け止める。握り締めた腕を握力で握り潰した。

    ギギギギ・・・・・バキャアアッ!!

  ゲネギラーA 「ギギギィギギッ!!?」

  シャイニングダグオン 『どりゃあああああッッ!!!』

    ズドォガアアアアアアアンッ!!!

  思いっきり蹴りを浴びせ、ゲネギラーAを吹っ飛ばすシャイニングダグオン。そして腰アーマーに装着されたグリップを取り出す。

  左手にエネルギーを発生させグリップと一体にする。形成されるライオソード。

  シャイニングダグオン 『はぁッッ・・・・ライオソードッ!!!』

  ライオソードの切先を敵にかざす。吹っ飛ばされたゲネギラーAが攻撃的に反撃に出る。

  ゲネギラーA 「ギギギギギィッッ!!!」

    ヴィギイイイイイイイイイイイイ!!!

  シャイニングダグオン 『はぁああああ!!!』

    ヴィギヴァシュアアアアアアアアッッ!!!

  咆哮しながら両眼から緑色のビームを撃つ。だが、かざされたライオソードの刀身にビームが中り、ビームが相殺される。

  フォンッとライオソードを振るったシャイニングダグオンが加速する。

  シャイニング・ダグオン 『でやああああっっ!!!』

    ザギャダァアアアアアアンッッ!!!

  ライオソードでゲネギラーAの身体を叩き斬って駆逐する。だが、その次の瞬間、前方の2体が両眼からビームを撃ち出して攻撃する。

  ゲネギラーB・C 「ギャギエエエエエ!!!」

    ヴィディディガアアアアアアアアアアア!!!

  これに動じる事無く、シャイニングダグオンはシュンッとライオソードを振り、バックバーニアで加速しながら突っ込む。

  シャイニングダグオン 『・・・っおおおおおお!!!』

    ドォアアアアアアアァァ・・・・・・ザギャドォオオオオオオオンッ!!!

  飛び掛ったと同時に強く叩き斬り、更に反転。もう1体のゲネギラーを横一線に斬り飛ばす。

  シャイニングダグオン 『・・・らぁあああああっっ!!!』

    ズバドォシャアアアアアアアンッッ!!!

  崩れ落ちた3体のゲネギラーは順々に爆発を起こした。立ち昇る火柱。

    ドォオオオオオオオオオオンッ!!! ドォドォヴァガゴオオオオオオオオオオオン!!!

  撃破し終えると、シャイニングダグオンはライオソードのツバを肩のアーマーに乗せるようにしてかついだ。

  ファイバードに比べ、戦闘における場数の少なさは隠せないが、少しずつ芽生え始めた戦闘時の余裕を表しているようにも思える。

  シャイニングダグオン 『・・・っとまぁ、こんなもんか!!さて、あれが元凶かぁ?!』

  シャイニングダグオンが見上げたその先にゲネギラーを投下した異星人のUFOが浮遊していた。冒頭でダグオンチームが駆逐した異星人、デネス星人のUFOだ。UFOはシャイニングダグオンに狙いを定めると、砲身も何もない部分からビームキャノンを撃ち放ってきた。

    ヴィギュアアアアアアアアア!!!

  シャイニングダグオン 『うおお?!!』

    ドォズガアアアアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!

  已むを得ずに腕でガードするシャイニングダグオン。だが、攻撃は続く。

    ヴィギュアアアアアアア、ヴィギュアアアア、ヴィギュアアアアアアア!!!

    ドォズガッ、ヴァギャガァアア、ドォズギャガアアアアアン!!!

  シャイニングダグオン 『ぐああああああ?!!けっこー、重い一撃じゃねーか!!!』

  攻撃を喰らいながらも踏み止まったシャイニングダグオンの眼光がグリーンに光る。蓮の意思に切り替わった。

  シャイニングダグオン 『それじゃあ、俺の出番といくかっ!!!狙い撃つぜ!!!ガトリングブラストキャノン!!!』

  グンと身体を構えて左肩のガトリングブラストキャノンをスタンバイする。そしてその砲身から連続で火が爆発する。

    ヴァドォドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥウウウウウウッッッ!!!

    ディギャギャギャガガガガガガドォドォドォドォガガガアアアアッ!!!

  機体の表面が連続爆発して、瞬く間に装甲が粉砕された。UFOは後退するように墜落し、爆発を起こした。

    ドォヴァゴドォドォガガギャアアアアアアアアアアンッッ!!!

  一方、少し離れた地点でファイバードがもう一体の宇宙獣、ケキルギスと交戦していた。容姿はウルトラ怪獣・バジリスに酷似している。

  片手で握り締めたノーマル状態のフレイムソードで鎌状の腕を受け止める。

    シュゴオオ・・・ギャインッ!! ギギギギギ・・・・

  ファイバード 『はぁあああっ!!!』

    シャキャイインッ・・・・ドォオオオオオオッ!!!

  ケキルギス 「ギギギッ!!」