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ゆらのと

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気配を完全に殺したまま、耳をそばだてた。
庫裏の中からはひそひそと話す声が聞こえてくる。
「だったら、やっぱり、やるなら今夜か」
「ああ」
「そうだな」
中には数人いるらしい。
「だが、相手はあの桂だぞ、大丈夫なのか」
不安そうな気弱な声があがった。
標的は桂なのか、と銀時は表情を険しくする。
「話をふりだしにもどすな。だから、銀時がいないうちにって言ってんだろ」
いらだたしげな返事があった。
庫裏のすぐそばまで来たときに、最初に聞こえてきた声と同じだ。
もちろん、それがだれなのか銀時にはもうわかっていた。
顔が頭に浮かぶ。
「だが」
「いくら桂が強くても、俺たち五人に寝てるときに襲われたらどうしようもねェよ」
そう余裕たっぷりに言うのを聞いて、銀時はますます表情を険しくした。
なぜ自分がいないときを狙うのかわかった。
銀時と桂はこの廃寺の方丈の一室を自分たちの部屋として使っている。
本堂などで雑魚寝する者たちと比べると、かなり恵まれているが、戦場での働きからそうなった。
そして、銀時が使者としてよそに行っている間は、桂はその部屋をひとりで使うことになる。
とうぜん、今もその部屋にひとりでいるだろう。
もし熟睡しているのなら、襲うのに最適な状況だ。
「だいたい、おまえも桂をやりたいんだろ」
「それは、そうだが……、しかし、うまくいったとしても、後で桂が銀時に話したら」
「話さねーよ。あの誇り高い桂が話すわけない。自分が五人の男に陵辱されたってな」
銀時はカッと眼を大きく開いた。
頭に一気に血がのぼった。
作品名:ゆらのと 作家名:hujio