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はるやまきら
はるやまきら
novelistID. 45564
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シンジ「カヲル君に襲われかけたから逃げた結果」

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ミサト「…シンちゃん遅いわね、…また家出かしら…私って本当保護者失格ね」
ミサト「…今日突然現れた謎の少年はシンクロテスト絶好調だったけど…しかし来たあの少年は…一体なんなのかしら」
ガチャ
シンジ「ハァ、ハァ…危なかった…」
ミサト「シンちゃん!随分遅かったじゃない!どこに行ってたの!?」
シンジ「こ、ここ…家っ」
ミサト「シンちゃん!?しっかりして!ここはアナタの家よ!?」
シンジ「…カ、カヲル君の部屋に…いて」ボソッ
ミサト「な、なんで?そしてなんだか元気がないわね…大丈夫?」
シンジ「…、僕はもう寝ますね、こんな時間に帰ってきちゃってすみませんでした」ピシャッ
ミサト「ちょっと、シンちゃん!?」
アスカ「なによ、うるさいわね…どうしたっていうの?」
ミサト「なんだかシンちゃんの様子が変なのよ」
アスカ「ふーん、あのバカ帰ってきたんだ。ま、いつものことでしょ~、ミサトも早く寝ればぁ?ふわぁーオヤスミ~」
ミサト「そうね、帰ってきたなら安心したしこれで寝られるわ、お休みアスカ」

―翌日、ネルフ本部ゲート前
シンジ「やっぱ行かないと駄目だよね」
アスカ「何してんのよ、ちゃっちゃとカード通しなさいよね!」バッ
シンジ「うわっ!ちょっとアスカ勝手に人のカード通さないでよ!」
アスカ「カード通さないと行けないでしょーが!」
レイ「…どいてくれる」
アスカ「うわっ!ほら、後ろがつっかえてんのよ!ファースト!アンタもなんか挨拶しなさいよね、いきなり現れたらビックリするじゃないの!」
レイ「おはよう」
シンジ「ハァ…」スタスタ
アスカ「アンタ昨日遅くに帰って来たそうじゃない、何やってたのよ」
シンジ「別に、アスカには関係ないだろ!」
アスカ「なによそれ!ミサトが心配して寝て無かったのよ!人の気持ち考えなさいよ!自分ばっか不幸みたいな顔してさ。」
シンジ「昨日は、…悪いけど、どうしても帰りたくなかったんだ。」
アスカ「?でもアンタ帰って来たじゃない」
シンジ「じゃあ聞くけど、アスカはもしも凄く好きな友達がいるとするよ」
アスカ「は?」
シンジ「例え話だよ、今居なかったとしても居たとして。その人が…お、襲って来たらどうする?」
アスカ「蹴り飛ばすわね。」
シンジ「なんで?」
アスカ「アンタバカァ?降りかかる火の粉は払いのけるのが常識でしょ!」
シンジ「…でも、」
カヲル「やぁ」
アスカ「あ、アンタ昨日の」
シンジ「ッ…ごめん、トイレ」ダッ
カヲル「嫌われちゃったかな?」
アスカ「…アンタ、シンジに何やったのよ」
カヲル「好意を伝えただけだよ」
アスカ「は」
カヲル「好きって事さ」
アスカ「…なっ、何よそれ」ワナワナ
カヲル「おや、君もシンジ君の事が?…シンジ君は人気者だな」
アスカ「気持ち悪い!」スタスタ

―全っ然意味わかんない!何なのアイツ?
いきなり現れたと思ったらアイツに好意を伝えるとか
しかもバカシンジは何にも言わないし…!
ワケわかんない例え話はするし
「例え話だよ、今居なかったとしても居たとして。その人が…お、襲って来たらどうする?」
…。
襲って来たら?
…あのナルシスホモが?

アスカ「あぁっーーーーー!!!」

リツコ、ミサト「!?」
ミサト「どうしたの?アスカ!集中して!シンクロテストに乱れが出るわ!」
アスカ「ッ…」
アスカ「い、いやーなんかこう、やっぱ平和だと平和ボケしちゃうわよねーっ!」
ミサト「平和なのはいいことよ、日々こうして準備している事は備えであって必ず戦う為ではないわ」
アスカ「ま、そうなんだけど…さっ、集中集中~」
リツコ「アスカとシンジ君おかしいわね、シンクロ率乱れ過ぎよ」
ミサト「はー」
リツコ「最近何かあったの?」
ミサト「実は昨日シンジ君が遅くに帰って来たのよ。それでアスカも心配してるんじゃないかしら。シンジ君も何も言ってくれないのよねぇ~」
リツコ「中々難しい年頃ね」
ミサト「あ、一つ言ってた事があったわ」
リツコ「何?」
ミサト「昨日あの少年の部屋に行ったって」
リツコ「…」
ミサト「リツコ、あの少年の事何か知ってるの、アナタ管理してたはずよね」
リツコ「あの子異様にシンジ君の事を聞いてくるの」
ミサト「えぇ?」

―テスト終了
ミサト「アスカとシンジ君、シンクロテスト乱れてるわ」
アスカ、シンジ「…」
ミサト「カヲル君とレイは良い感じ、カヲル君は特に良い感じよ」
カヲル「それは良かったです」ニコ
ミサト「どうしたの二人共、帰ってからの方がいいなら話を聞くわ。このままだと危険だから」
カヲル「…」ジイ
シンジ(カヲル君の視線を感じる!)ビクッ
アスカ「そうね、帰ってから話すわ」
シンジ「僕もそうします」

―ネルフ本部エレベーター内
カヲル「や、また会ったね、ファースト」
レイ「アナタ、シンジ君に何したの」
カヲル「何って、好意を伝えていただけさ」
レイ「好意」
カヲル「君にも解るだろう」
レイ「…」
カヲル「リリンは物事は口で、身体で伝えないと伝わらない。特にシンジ君のようなガラスのように繊細な心に響かせるにはね。ファースト、君もシンジ君と居て…そうは思わないかい?」
レイ「碇君といると、心がポカポカする」
カヲル「温かいんだね、それも好きってことだ」
レイ「でもアナタは碇君の事を理解してない、自分のことばかり」
カヲル「僕はシンジ君の為を思っているんだけどね」
レイ「アナタが思うタメは碇君の思う理想じゃない」
カヲル「シンジ君の理想…そうか、僕と君は似ていると思ったんだけどな」
レイ「碇君が好きなら、きちんと碇君の事を見て」
カヲル「…」フッ
レイ「さよなら」
カヲル「またね」ニコ
ガタン

―ミサト宅
ミサト「とりあえず二人共、座って」
シンジ・アスカ「…」ガタッ
ミサト「シンジ君、もしかしてあの少年の件でしょ?昨日何があったのか言いなさい」
シンジ「僕、なんだか本当は昨日帰りたくなくて…カヲル君が泊まらせてくれるって言うから行ったんだ、カヲル君は良い友達になれると思ったんだ…。」手ニギニギ
ミサト「そう、なのにどうして帰ってきたの?」
シンジ「…それは」
アスカ「なんかされたんでしょ?あのナルシスホモに」
ミサト「ホモ!?まっ、まさかシンちゃん!」ガタッ
シンジ「ッ、アスカ!?なんでそれを!?っていうかミサトさん勘違いしないで欲しいんですけど僕はそう言う感じじゃなくって―」
アスカ「つまりバカシンジはアイツに襲われかけて逃げ出してきたのよ」
ミサト「えーっ!!!!」
アスカ「あーっ気持ち悪い!!!」
シンジ「ちょっ、ちょっと、二人とも落ち着いて!わかった!もう1から話すから!」
アスカ「何よ、ホモ変態!」
シンジ「ホモじゃないって言ってんだろ!」
アスカ「じゃーなんで襲われたのよ!」
シンジ「だからそれはカヲル君が!」
アスカ・ミサト「」
シンジ「まぁ最初は一緒にお風呂入ろうって言われて」
アスカ「その時点でおかしいでしょ!?」
シンジ「そうかな?日本じゃ普通だよ。それで浴槽に浸かってた時に手を重ねられた時少しビックリしたんだど、その時に好きって言われて」
ミサト「積極的ねぇ~」