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Aに救いの手を_サイレント・キーパー(仮面ライダーW)

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その名は永田省吾




聞き込みの結果、永田省吾という男が捜査線上に浮かんできた。
数日前、ある一人の男が飲み屋で悪酔いをして怒鳴り散らしていた。
最初は仕事の上司への愚痴をダラダラと続けていただけだったが、そうやって愚痴っているうちに腹が立ってきたのか、店員を捕まえて暴言を吐くようになった。
内容は簡潔に説明すると『どいつもこいつも俺をバカにして見下しやがる』というありふれたものだった。
飲み屋の店員もこの手の客は初めてではないので、ことを穏便に済ますためにまぁまぁと気を宥めさせるように促していた。
しかし、酔いがまわるにつれ男は訳の分からないことを言うようになった。
"自分はこの街のサイレント・キーパーなんだ。だから自分を見下すんじゃない!"
店員の気の利いた応対むなしく最後はずっと怒鳴りっぱなしだった彼だが、彼の主張をまとめるとこういう発言だった。
「それだけじゃねー。この永田という男、軽く洗ってみたんだが、どうもあの落書きの近くで何回か目撃されたことがあるみてーなんだ」
サイレント・キーパーが現場に残したとされる落書きの近く。
永田はそこで近隣の住民に何回か目撃されていた。
「・・・・・・あの料理を食べたあとにそこまで調べ上げるなんて、君もなかなかタフじゃないか」
探偵としての翔太郎の手腕に苦笑するフィリップ。
「今日はマッキーも手伝ってくれたしな。・・・・・・あいつもかなり虫の息って感じだったが。ま、結局人間の最後の原動力は根性ってコトだわな」
つられて翔太郎も苦笑する。
「それで、翔太郎。これからどうするつもりだい?」
フィリップの問いかけに翔太郎は買っておいた胃薬を飲み込むと、
「もちろん、これからこの永田って野郎のところへ言ってみるつもりさ」