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Aに救いの手を_サイレント・キーパー(仮面ライダーW)

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悪の頭目の底力




ダブルがルナトリガーにメモリチェンジしたあと、戦局は一気に進展した。
ドドドドドーーーンッッ!!!
『が、はっ・・・・・・!?』
トリガーマグナムの誘導弾で遠隔からの攻撃。
避けたはずの弾丸が背中に当たり、不意打ち気味に喰らった分余計にダメージを受ける。
『さぁ、―――どんどん行くよ?』
ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!
『っ!!』
宮部は腕と棍棒を駆使し誘導弾をはたき落とそうとするが―――、
ドドドドドーーーンッッ!!!
『ぐあああ!!』
エネルギー弾の軌道が変わり何発か喰らってしまう。
『う、おお・・・・・・!』
(・・・・・・くっ! さすがだな、凄まじい能力だ。あの園崎琉兵衛が討たれたのも頷ける・・・・・・!)
関心しながらも宮部の内心で飛び交うのは、激しい混乱と動揺だった。
『ぐ、ぐぐ・・・・・・!』
(・・・・・・覚悟はしていたが、予想以上に手強い!)
そもそもダブルとアークとでは基本的なメモリのスペックが違いすぎる。
ダブルの使用しているメモリの全てはミュージアムでも上級クラスに位置している。並のガイアメモリで歯が立つわけがない。
かたやこちらは並以下の烙印が捺された欠陥品。まずまともに動いていることが奇跡に近いのだ。
起動こそしてはいるが『動けること』と『戦えること』とでは天と地ほども違う。
序盤が好勝負だったのは相手が自分の土俵で勝負していたからにすぎない。
少し力のベクトルを変えられたら、この通り。
自分の独壇場で仕留められなかった時点で、宮部の負けは決定しているといえる。
言ってしまえば、二人の間に最初から"勝負"などという言葉は存在しなかったのだ。
(・・・・・・強い。確かに強い。本当に、敵であるこちらが憧れてしまうほどの、強烈なパワー!)
『へ、持つべきものは優れた相棒、ってトコかな』
ダメージで意識が朦朧とするなか、遠くで聞こえたのはこの街を守るアシンメトリーの怪人の声。
(・・・・・・しかし)
『翔太郎、ここが勝機だ、一気にたたみかけよう!』
人々が悲しい涙を流すとき、どんなときにも絶対に駆けつけてくれる完全無欠の守護者。
(・・・・・・それだけに)
『『喰らえ!』』
誰もが認める、本物のヒーロー。
(・・・・・・これ程の強大な力を持ちながら)
『『トリガーフルバースト!!!』』
変幻自在の無数の弾丸が、ある一点へと襲いかかる。
ドドドドドーーーンッッ!!!
全弾命中。変幻自在の無数の弾丸が、アークドーパントへと突き刺さった。

・・・・・・はずだった。
濃い硝煙のなか、二足で立っている人影がある。
「な、んだと・・・・・・?」
翔太郎は驚愕した。
「そんな、バカな」
フィリップは息を飲んだ。
「・・・・・・なんで、」
その人影はそこに立っていられるはずのない人物。
「なんで、なんでてめーはそこにいねぇーんだよぉぉぉオオオオオオオ!!!!」
その人影の名を、宮部総一といった。