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ますたーど
ますたーど
novelistID. 46067
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The world make kaput <1章:2>

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報告



エリス:
「や~着きましたね~♪」

ラウル:
「ああ。俺は村長の所に報告に行くから…エリスはどうする?」

エリス:
「ん~私はこの子をアキに紹介しに行きます」
そう言って肩に乗っている小動物の頭を撫でた。

チャチャブー:
「ンキャー!」
先程戦線を共にしたチャチャブーが片手を挙げて声を上げる。
あの戦闘の後、チャチャブーが付いてきてしまったのだ。
フラフラと後ろを付いてくる姿にエリスが心を奪われ、ダッシュで駆け寄り気の済むまで顔(面?)に頬擦りをして肩に乗せ、今に至る。

エリス:
「じゃぁそういう事です♪」
そう言って敬礼をして、ありがとうでした。と付け加え家の方へ駆けていった。
それを見送ってから村長の家へと向かった。

バタン!と勢いよく扉を開けるちょうど掃除をしているアキと目が合った。

エリス:
「ただいまぁ♪」

アキ:
「ニャ♪おかえりなさ…ニャ…ニャ゛ァァァァ?!」
突然叫び声を上げ固まるアキ。

エリス:
「ど、どうしたの?」

アキ:
「…チ…チャチャブーだニャァアァァアァァ!」
そして踵を返しキッチンへ入ったかと思うとすぐさま戻ってきた。
両手にフライ返しとおたま…頭に鍋を被っていた。

アキ:
「エリスからはニャれろー!」
アキは肩に乗っているチャチャブーがエリスを襲っているように見えているらしく抗議の言葉を口にしていた。

エリス:
「怒ってるアキ…かぁぃぃよぅ…はぅ♪」
エリスは惚けた顔になり舌をベロリと舐めずった。が、すぐに正気に戻ると経緯を話した。

アキ:
「そ、そうなのかニャ…ホントに危なくないのニャ…?」
まだ半信半疑でオロオロしていると、チャチャブーが肩から飛び下りてアキに近付いた。

アキ:
「ひニャッ?!」
後退りするアキにチャチャブーは手の平を差し出した。

チャチャブー:
「…ンキャー…キャァ!」

アキ:
「ニャ…エリスは俺の命の恩人だ。だから俺は一生をかけて恩を返すつもりだ。当然回りに危害を加えるつもりは一切無い。…ほ…本当ニャ…?」

チャチャブー:
「ンキャッ♪」
当然だ!とばかりに答えると、さらに手を伸ばす。
アキは恐る恐るその手を掴む。

アキ:
「す、少しでも怪しい行動をしたらすぐに追い出すからニャ!!」

チャチャブー:
「ンキャー♪」
がっちりと握手を交わす2匹の獣人族。
その光景を鼻息荒く見守っていたエリスが我慢出来ずに2匹に飛び付き頬が削れる程に頬擦りをした。
「うぇへへへへへへへ」