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ますたーど
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The world make kaput <1章:2>

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登竜門



ハンターとしての最初の登竜門、大怪鳥イヤンクックの狩猟。
小型ながらも飛竜の特徴を全て持っているイヤンクックを狩猟するこができれば、まずは駆け出しハンター卒業といったところだろうか…

2人は今、先日ドスランポスを倒した見晴らしのいい丘に来ていた。

エリス:
「ここにイヤンクック来るんですか?」

ラウル:
「あぁ。そのうちな。暇だったら武器の手入れでもしてろ」

エリス:
「は~い」

腰から武器を取り、めんどくさそうに武器を研いでいると、ラウルがエリスの武器が変わっているのに気付いた。

ラウル:
「…武器変えたのか?」
エリスが持っていたのは以前使っていたハンターナイフではなく、刀芯が青く刃は赤といった奇妙な小剣だ。

エリス:
「相手がイヤンクックですから強化してみました♪ドスバイトダガーっていうらしですよ?」

ラウル:
「…らしい?」

エリス:
「私、強化とかよく分らないからイゲさんに素材渡して出来るとこまでしてもらったんです」
武器を研ぎ終え今度は素振りを始めるエリス。

ラウル:
「そうか。結構切れ味良さそうだな」

エリス:
「イゲさんも言ってましたよ~ランポスの素材にしては良い物が出来たって♪っていうかラウルさん気付くの遅くないっスか?」
素振りを止めてエリスが腰に手を当てて下から覗き込む様に見てきてた。

ラウル:
「気付いてはいたんだがな、入口で変な男にからまれたからな」

エリス:
「ナガハマさんのことですか?」

ラウル:
「あぁ、あいつもどこかで見た記憶があるんだがな…んん…」
と、額を中指でトントンとして考え込んでいるとエリスが空を羽ばたく何かに気付いた。

エリス:
「ラウルさん!ききききききき…きまひたよっ!!」

ラウル:
「落ち着けよ」

エリス:
「いや~初飛竜なんでとりあえず慌ててみました♪」

ラウル:
「なに言ってんだ…ほらもう降りて来るぞ。気を引き締めろ!」

エリス:
「了解!」
ついに来た飛竜戦に緊張しながらも武器を構え太陽に重なる黒いシルエットを見つめた。