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双子の創世、早成、早世

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あいつと俺は同じ顔をしている、けれどあいつのほうが瞳が青いし切れ長だし奇
麗だ。それをあいつに言えば、あいつは俺のほうが奇麗だと言った。瞳が青いの
に赤色が似合うなんて奇麗以外の何物でもないんだと。俺にはさっぱりわからな
いがあいつの言うことだから違いないと思う。俺が赤色を気に入っているのは真
実だし、なによりあいつに奇麗と言わしめた。嬉しい。赤色を纏った俺が奇麗と
言うなら、赤色を纏ったあんたも絶対に奇麗だ。言うと赤色はおまえの色だ、俺
の色じゃあない、なんて瞼を伏せて俺より青い青色の瞳を隠してしまった。でも
奇麗だ。奇麗だ。俺よりずっとずっとずっと奇麗だ。俺が見たよりずっと汚れた
ものを見て、俺が手にかけたよりずっと多くを手にかけて、そうして奇麗になっ
たんだ。奇麗だ、奇麗だ。俺も奇麗にしてくれよ。あんたが奇麗すぎて俺はどう
したらいいのかわからない。教えてくれ。訊けば俺の涙をぬぐって言う。抱け。
いつか見た笑みの顔で言った。あの頃のあんたが恋しくなったもんだから前髪を
下ろしてやったら奇麗でまた涙が落ちて、笑んだままのあんたの顔は俺とまった
く同じなのにまったく違って、奇麗で、俺も笑いたくなって笑って、あんたの瞳
に映った俺もどうかどうか奇麗であるように。それだけ考えて、あいつの纏う青
色を放り投げた。





作品名:双子の創世、早成、早世 作家名:みしま