二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

金剛になった女性 - 鎮守府Aの物語

INDEX|5ページ/18ページ|

次のページ前のページ
 

--- 4 提督たちの思惑




「司令、失敗しちゃいました。うまく誘えませんでしたよぅ・・・」
 とあたまをポリポリかきながら報告する比叡。


 執務室には提督と比叡、教育秘書艦の高雄、妙高がいた。
「そうか、ご苦労さま。さて、どうしたものか。」
「職業艦娘というだけあって確かに強いし現場での指揮能力もあるんですけど、いまいち飛び抜けた感じがありませんね・・・」と高雄。




「金剛が加わって確かにうちの全体の練度は上がった。戦力増強につながったのは確か。けど、それだけなんだよ。俺が期待したのは、もっとこう・・・なんというか。」
 期待の職業艦娘を迎え入れたのはいいが、自身の彼女への扱いも彼女自身の振る舞いも納得が行っていない様子の提督。


「提督のお気持ちわかります。彼女は仲間というか、戦いに来てるだけの人という感じなんですよね。軍人肌というわけでもなく。それに周りと深く接しようとしないというか・・・」
 と高雄は的確な指摘をした。それに対して相槌を打つ提督。


 提督の気持ちや考えを代弁するかのように妙高も続ける。
「提督が欲してるのは部下というよりも仲間でしたよね。組織においてはある程度の上下関係や役割は必要でしょうけど、艦娘制度の鎮守府は会社ではないし、ましてや本当の軍隊でもないので、あまりきっちりしすぎる上下関係はどうかと私も思います。それでも秘書艦を分業制にして私達を適切に割り振ってくださっている提督のお考え支持しています。でも鎮守府を転戦してきた彼女がうちのやり方を理解して受け入れるかどうかは・・・それに彼女にうちの和を乱されては他の子たちにも支障がでるかと。」と最後に不安を表す妙高。


 比叡は頭をかいて口をはさむ。
「あたし難しいことわからないんすけど、あたしは今までどおり金剛さんが心開いて仲良くなれるようにいろいろアタックすればいいんですよね?」
「あぁ、比叡の方は引き続き頼む。仲良い子たちを動員してもいいから。」