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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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Episode7 渦巻きのごとく波乱の展開



第44話『誰だ! ナンバだ!』

前書き

ナンバ博士役の声優・永井一郎さんを偲ぶ…



今回より、第13章『渦巻きのごとく波乱の展開』の幕開けです。






 黄岩島での復旧作業にあたってしばらく経った頃、サトシとケンタを除く面々はポケモンセンターにて休息のひと時を過ごしていた。


コトネ「そういえば、ヒカリンとマリリンはどこかしら?」


デント「サトシとケンタはさっきもう少しかかりそうだから先に休憩しておいてって言われたんだけど、ヒカリとマリナは見かけていないね」


 休憩に入ってしばらく経った後、サトシとケンタについては作業がもう少し長引くとの
一報を受けているが、ヒカリとマリナについては連絡が取れていない。


コトネ「昨日の大雨の影響でポケギアとポケッチが使えない状態だし…」


ハルカ「マサトから借りてきたポケナビも全然ダメ…」


 コトネはポケギアでマリナと、ハルカはポケナビでヒカリと連絡を取ろうとするが、昨日の大雨の影響で通信手段が遮断されている為つながらない。尚この作品では、ポケギア、ポケナビ、ポケッチによる相互通信が可能となっている。さらによだんではあるが、この世界では現在ポケスマホと呼ばれる通信機器が人気を集めており、‘Pokeroid’と‘P-phone’と呼ばれる二つの規格がシェア争いをしている。そんなことはさておき、問題はヒカリとマリナが戻らないことである。


アイリス「今日の夕方からまた大雨が降るみたいだし、心配だわ」


ベル「二人とも本当にどこに行っちゃったのかしら?」


 実を言うと、予報によれば本日も渦巻き列島一帯で大雨が降るとのことだ。前日の大雨よりは劣るが、それでもかなりの被害が予想される。午前中に復旧作業を進めておいたのも、本日の大雨での二次被害を出来るだけ軽減させるためである。


???「みなさーん、本日の昼食でーす!」


???「今日は腕によりをかけて作りましたぜ」


 かなりシリアスな雰囲気が漂っていたところへ、小中学校の給食当番が着用するような白衣、サングラス、マスクを着用した、見るからに怪しげな二人がカートを押しながらやって来る。


デント「あれ? ランチにはまだ時間がありますよ」


コトネ「それにあたし達お腹減っていないってことね」


 現れた二人組の容姿からして不自然なのだが、昼食の時間としても早い時間帯である。付け加えて言えば、ポケモンセンター内にいる島民の二人組に対する反応が見知らぬ人物を見るような目だった。


???「それは、みなさんに昼食前のこんなおもてなしはいかがかと思いましてね」


???「それ!」


シュウゥゥゥゥゥゥゥゥ!


ベル「キャア!」


 二人組は何かボールのようなものを取り出して、それを地面に叩きつける。そこからたちまち白煙が立ち込め、一瞬にしてポケモンセンター内に充満する。


アイリス「ゴホッ! ゴホッ! …何よ、これ!?」


ハルカ「う、動けない…」


???「ハハハ、まんまと引っかかったな。いつぞやの小僧ども」


 白煙が晴れると、ポケモンセンター内には数名のロケット団員がポケモンセンター内にいるすべての人間を囲うように配備していた。そして、昼食を運んできた二人組は白衣を剥いで正体を明かす。


カスミ「アンタ達は!?」


ハルカ「ヤマト!」


コトネ「コサンジ!」


コサンジ「何回言えば分かるんだ! コサブロウだって言ってんだろ!」


 二人組の正体は、ヤマトとコサンジ…もといコサブロウだった。シルバー捕獲作戦で以前もロケット団はナンバ博士とともにこの二人組を派遣しているが、例のごとくその野望はサトシ達によって打ち砕かれている。いつもならここで口上を述べる段取りであるのだが、尺の都合上カットさせていただく。


コサブロウ「早速だが、お前達を拘束する」


ヤマト「あたし達の作戦を邪魔してもらっては困るからねぇ」


カスミ「作戦って、アンタ達ここで一体何をするつもりなのよ。まさか、またシルバーを捕まえる気!?」


コサブロウ「フン! あのルギアの子供に興味はない」


ヤマト「今あたし達が狙っているのは、この渦巻き列島にまつわるパワーストーンなの。正直ルギア捕獲よりも魅力的なのよね」


 カスミが語気を強めて、ロケット団の目的を問いただす。ヤマトとコサブロウによれば、今回のロケット団の目的はルギアではなくパワーストーンのようである。しかし、こうあっさりと作戦の目的を赤の他人に話して良いものであろうか。


ナンバ「全く、うっかり作戦をバラシおって」


コサブロウ「申し訳ありません、バンバ博士!」


ナンバ「ナンバじゃ! コサンジ!」


コサブロウ「あの、コサブロウです…」


 案の定、遅れてポケモンセンター内に入ってきたナンバからお叱りを受ける。秘密結社として活動する組織とすれば、拘束しているとはいえ公衆の面前で作戦内容を暴露するというのは情報管理の観点から好ましくない行動である。そして、コサブロウとナンバ博士による名前の言い間違い合いという不毛な争いが繰り広げられる。


ヤマト「コサンジでもバンバでもどっちでもいいからさっさと進めるわよ!」


コサブロウ・ナンバ「「良くないわ(わい)!」」


アイリス「ホント、どうでもいいわ。この二人、デント以上に面倒くさい…」


カスミ「アイリス、それは言っちゃ駄目…」


 ヤマトの一言によってこの不毛な争いは一瞬にして終結を迎える。コサブロウとナンバ博士は腑に落ちないようであったが…。拘束された挙句にこのようなつまらない不毛な争いを見させられて、アイリスは思わず本音を漏らす。


ヤマト「ただねぇ、あたし達も昨日の大雨で潜水艦が故障してこの島から出られない状況なのよね」


コサブロウ「本部に連絡しようにもなぁ、こうも通信手段が途切れてしまっては…」


コトネ「…随分と気の毒ってことね」


 事実上の黄岩島占拠に成功したロケット団であるが、昨日の大雨で受けた影響は甚大なものであった。渦巻き列島に向かう際に乗り込んだ巨大潜水艦は所々で故障が発生して現在は島の外れにて停泊中、小型潜水艦数隻が沈没または使い物にならないほどに損壊していた。現在はこうして息巻いてはいるものの、移動手段ならびに通信手段が遮断されて成す術無しといったところである。


団員「只今戻りました。島の森にて、このようなものを拾いました」


コサブロウ「森から拾ってきたって…」


ヤマト「女物の洋服みたいだけど、ていうかこれどっかで見たことあるのよね」


 ポケモンセンターに一人の団員が物を持って入ってきた。団員が持ってきたものは、10代前半の女子が着用する洋服一式二人分であった。ヤマトは何となく見覚えあるようだが…


ベル「…ねぇ、あれって」


ハルカ「ヒカリとマリナのだよね…」


アイリス「でも、どういうこと?」