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こらぼでほすと 秋刀魚7

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パン食い競争が、そろそろ終わりそうだという頃に虎とダコスタがラボから顔を出した。本日の誘導が終わったらしい。あとはラボのスタッフに任せてきた。緊急の場合は携帯端末がけたたましい音を立てる。
「あ、パン食いかぁ。俺もやりたいなあ。」
「ダコスタ、まだ在庫あるからできるぞ? 」
 みんなが参加しても残っているので、あとはやりたい人だけという段階なので、それでは、と、ダコスタもスタート地点に並ぶ。
「来たか? 虎さん。」
「おう、滑走路には降りた。大型ヘリ二台だったぞ。やる気満々だな。」
「本国じゃあ、こういうバカ騒ぎもやりにくい偉いさんたちだからさ。」
「実務者レベルの会議も終わったし、一段落なんだろうな。」
 虎と鷹あたりはタープで優雅にビールあたりから始めている。とりあえず、一桁組ばーさす吉祥富貴の騎馬戦をやって昼休憩の予定だ。それから遊び競技を、いくつか挟んでニール争奪騎馬戦をやる。まあ、これは勝てない、というか人外組が、どれだけ本気を出すかで決まるので、一日独占は人外組で決まるだろう。
「アイシャやマリューも参加するのか? 鷹さん。」
「お遊び程度でな。あちらさんの人数がわかんないから足りなかったらって頼んである。」
 十騎ぐらいだろうと予想しているので、その配置は考えた。

沙・猪家と寺の夫夫連合はニールが大将。
キラが大将でアスラン、ハイネ、鷹が馬。
トダカが大将でアマギが馬。
シンが大将
レイが大将
悟空が大将、
紅孩児が大将で爾燕が馬
アイシャが大将でとダコスタが馬
マリューが大将


 残りの馬にはトダカーズラブが入ってくれるので、もし騎馬が増えたら、馬になっているスタッフも大将になって調整する。トダカーズラブで足りない分の馬はラボのスタッフが参加だ。トダカ、キラ、ニールの馬は確定だ。ニールの馬は最強だ。喧嘩上等な坊主とか腹黒なイノブタとかバランス調整のカッパだ。どう考えても、これを倒すのは至難の技で、ニール争奪戦で全員でかかれば、サルとか紅あたりに勝算があるかもしれない。一桁組には勝利はない。
 ぞろぞろと別荘のほうから一桁組がやってきた。挨拶に出るのはトダカとキラだ。かなりの人数になっている。
「喉でも潤してくれ。騎馬戦は、それからだ。そこまでするか?」
 ぞろぞろとやってきた一桁組はジャージ姿だが、Tシャツは赤字に背中に金色で、UZUMI’S LOVEとデカデカとプリントされていた。ちなみに、トダカーズラブは白地に黒で、TODAKA’S LOVEとプリントされているし、吉祥富貴のほうは水色に紺色で吉祥富貴とプリントされたTシャツだ。敵味方に別れるためというよりは、お祭り騒ぎで自己主張というのが色濃い雰囲気だ。
「当たり前だ。おまえにもあるぞ? トダカ。着替えも入用だと思って大量に制作させてある。」
「騎馬戦そのいちが終わったら、お昼にして、それから遊び競技をやるからね。」
「キラ様、プロジェクターをお借りできますか? トダカの娘さんに若い頃のウヅミーズラブの運動会を鑑賞させる約束です。」
「わかった。別荘のほうでやろう。あっちなら固定のプロジェクターがあるから。」
「本気で探してきたのか? 」
「探すほどではない。どこにでもマニアというのはいてな。きっちりと映像は保管してあった。」
 ウヅミーズラブの中には、そういうマニアックな生き物も存在していて、過去からの映像は個人的に保管してあったらしい。それを再編集して、いくつか借りてきたとのことだ。一桁組がタープで休憩している頃にハイネも戻って来た。オーヴ組の携帯端末などのチェックと保管は完了したとのことだ。今回は厳選した人員だから、不埒なブツを持ち込んだものはいない。
「おーママにゃん、俺にもビールくれ。・・・・騎馬は十。いけるな? 」
「一騎足りないから、ダコスタを大将にして数合わせをするか。それともアマギさんか。」
「そんなとこだな。アマギさんのほうがトダカさんのフォローしてくれるだろうから、そのほうがいいか。」
 そこへハイネの携帯端末に着信だ。へーへーと聞いて、笑った。携帯を切ると、「ダコスタ大将の出番はなくなったぞ。」 と、言い出した。だが、やっぱりダコスタも参戦になったりするのだが。


 いらっしゃいませ、と、ニールが挨拶していると、ヘリの音が聞こえた。誰か後便があったらしい。だが、一桁組は、ちゃんと人数が揃っている。一息つくと、そろそろ始めるかーと、あっちこっちから声があがる。これをやるために一桁組は来ているのだから、やることやりましょう、という雰囲気で盛り上がっている。大将役は頭に体育帽をかぶる。もちろん、ゴムを首にひっかけている。オーヴ組は赤、吉祥富貴は白だ。馬は前に一人、後ろに二人。三人が手を組んで大将を上に載せる。
「あー僕もっっ。僕も乗りたいっっ。」
 なかなか格好良い姿なので、リジェネもやりたいと言い出した。戦力外なので、ラボの整備士たちで急遽、もう一騎分の馬を組んで載せてもらった。
「リジェネ、その帽子を取られたり馬から落ちたら負けだからな。」
「はーいっっ。」
「ニール、片手で帽子は押さえていてください。たぶん、この騎馬はツッコミますんで、しっかり坊主の肩を掴んでいてくださいね。」
「了解です、八戒さん。」
「とりあえず一桁のじじいたちを倒すか? 三蔵。」
「俺の前に現れたら倒す。おまえ、うちの女房が落ちないように支えてろ。」
「わーってるよ。サルが厄介だな。あいつ、絶対に飛んでくるぞ。」
「今は大丈夫ですよ、悟浄。二回戦は敵なので、まず、悟空の馬を倒しましょう。それで帰れなくなります。くくくくく・・・・途方に暮れる悟空が見れますよ? ニール。」
 こういう時の八戒は容赦がない。潰せる限りは徹底的に潰すのが基本だ。うわぁー楽しそーとニールの頬がひきつる。遊びも全力投球が基本の吉祥富貴では、ちんたらしたお遊戯はない。それぞれが騎馬を組んで、そろそろスタートするか、と、思っていたら別荘から、ぞろぞろと人がやってきた。
「すまん、遅れたっっ。」
 馬を組め、と、叫んでいるのはカガリだ。
「参戦いたしますっっ。」
 すでにジェットストリームな護衛組の馬にまたがっているのは歌姫様だ。
 カガリと歌姫様が騎馬になってニールたちの許へやってきた。予定では、この二人は参加できないと聞いていた。
「間に合ったんだね? カガリ、ラクス。」
「当たり前だ。こんな時のために普段は真面目に働いているんだぞ。やあ、おかん、久しぶり。」
「もちろんですわ、キラ。ママの争奪戦となれば参戦しないわけにはまいりません。ママ、独占させていただきます。」
「ふたりともスケジュールはいいのか? 」
「「大丈夫っっっ。」」
 カガリもラクスも、この情報をキラからもらってから、必死でスケジュール調整した。せっかくの運動会となれば参戦しなければならない。それも、おかん一日独占なんて、ご褒美はおいしすぎる。
「おかん、一日独占ってことなら、遠征してもらうからな。」
「ママ、私の遠征に参加してくださいね? 」
「は? そんな大袈裟なことか? カガリ、おまえ、しばらく特区なんだろ? うちに帰ってくればいいじゃねぇーか。」
作品名:こらぼでほすと 秋刀魚7 作家名:篠義