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逆行物語 第六部~エーレンフェストの女達~

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フロレンツィア視点~新たな娘~



 「アウブ、私は平民の家族が大事でございます。」
 そしてはっきり申しました。
「両親と姉は身食いで直ぐに倒れる私を、虚弱だと思っていました。貧困層の家には、魔力の知識がありません。家の手伝いも録に出来ない私はお荷物で足手纏いな存在だったのです。けれど家族はそんな私を愛情一杯に包んで、育てて来ました。
 フェルディナンド様とのご縁は非常に嬉しく思います。しかし、家族と離れ離れになりたくないのです。」
 私は目を瞬きました。マインの立ち振舞いから富豪の家の子だと思っていたからです(因みに服装はフェルディナンド様が着せたものでございました)。
 ジルヴェスターもそう思っていた様でした。余程、礼儀作法に厳しい家だったのでしょうか。
「ジルヴェスター、私はマインの願いを無下にしたくない。そこで其方とフロレンツィア様に頼みたい事があるのだが。」
 フェルディナンド様が言われ、私達の意識は自然とそちらに向きました。
「頼みたい事?」
 頼りにされて嬉しそうにジルヴェスターが聞きました。
「其方とフロレンツィア様の実子として、マインを迎えては貰えぬか?」
「は?」
「はい?」
 私とジルヴェスターの疑問が重なります。
「すまぬが…、実はある程度、私の中で考えていたのだ。だが、この考えは正直非常識なモノだ。だから言い難かったのだが…。」
「構わぬ、まずは聞かせてくれ(良く解らぬがお兄ちゃん、頑張っちゃうぞ!)。」
 何でしょう、今、幻聴が…。

 フェルディナンド様の筋書は次の様なモノでした。

①マインは私達の第一子とする。
②酷い虚弱体質で、改善可能か不明。
③改善不可なら領主候補生・貴族・青色の務めも不可。
④下町の信用出来る平民家族(お忍び中に知り合った)に託し、洗礼式まで様子見。
⑤洗礼式まで丈夫にならなければ、身食い契約を交わし、平民として生きる予定。その可能性が高かった為、指輪はせず、珠に魔力を吸いに行く。
⑥主治医を兼ねて、途中からフェルディナンド様も向かう様に。
⑦最初の診察時、魔力塊が出来ている事に気付く。聞き取りの結果、虚弱体質には魔力の負担が通常より大きく、無意識に圧縮→魔力量増加→再圧縮→再増加を繰り返していたからだと解る。
⑧ユレーヴェに浸かる。尚、この時期には既にヴィルフリート、シャルロッテがおり、私達のユレーヴェの使用が難しかった為、フェルディナンド様のユレーヴェを利用→1年程眠る。
⑨目覚めた後、神殿で魔力を抜きながら、体質改善の指導、そこでブルーアンファが…。
⑩目覚めた後、様々な活動を開始。それと同時にドンドン虚弱体質も改善成功。フェルディナンド様もびっくり。
⑪エーレンフェストの新産業を産み出していくとの確信もあり、領主候補生として戻る事に→貴族教育開始。
⑫ユレーヴェで眠っていた事もあり、人より小さな体である為、貴族教養を身に付ける為、洗礼式を1年遅らせる事に。
⑬領主の子の預かり親の平民は、特例でアウブの庇護の元、交流を持ち続ける。

 だそうです。つまりマインの貴族としての洗礼式を今より1年後に行うと言う事です。1年後なら根回しにも充分な時間があるでしょう。
 斯くして、案が採用され、マインはローゼマインとなったのです。