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獄寺百花@ついったん
獄寺百花@ついったん
novelistID. 7342
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バレンタイン(ツナ獄)

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「獄寺君、帰ろっか」
「はいっ!」
今日は2月13日。
明日は女達が騒ぎ出すバレンタインデー。
並森商店街にも、
たくさんのチョコレートがところせましと並んでいた。
「明日はバレンタインデーかぁ…」
「? どうしました10代目?」
「どうせまた、俺だけもらえないんだろうなぁ…ってね。」
「10代目…」
「いいんだ。毎年のことだし、
義理もらうよりもらわない方がいいんだよ!」
「………」
「じゃあ、また明日ね!」
「は…はい!」

(10代目は御自分からチョコがほしいとは言わなかった。
でも、俺と10代目は恋人同士だからなぁ…)
そういって、獄寺はチョコレートを買いに行った。

きたるバレンタイン当日。
獄寺の下駄箱、机の中、ロッカーの中…
ありとあらゆるところにチョコレートが入っていた。
「けっ、おいお前ら。これやるよ!!」
もらったチョコをすべて他の男子にあげる獄寺。
まぁ、そこは彼らしいところなのだろう。
ツナはそう思い、獄寺と二人きりになれる放課後を待った。

「10代目!あの、これ…」
手渡されたチョコレート。
「俺に?」
「昨日あちこち探し回りまして…こんなのしかなかったっすけど…」
「ありがとう、獄寺君。すごくうれしい…」
「そ…そんなぁ…」
顔を赤らめる獄寺。
(そういうところがかわいいんだよな…)
「うん! おいしいよ!」
「よかったです!」
「獄寺君も食べる?」
「えっ? ん…」
ツナは自分の口にチョコレートを含ませ、
獄寺の口に舌を入れてチョコレートを食べさせた。
「ぷはっ…10代目ぇ…
人が来たらどうするんですかぁ…」
「大丈夫。ほらっ、
続き、しよ?」




こうして獄寺は校舎裏で
おいしくツナにいただかれましたとさっ♪