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獄寺百花@ついったん
獄寺百花@ついったん
novelistID. 7342
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スペ初&雨G

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現代版ほのぼの初代小説

もしもスペ初と雨Gがお隣りさんだったら…



朝…

「おはようございます、ジョット。」

「…ん、もう朝か。」

「起きてください、朝ご飯が冷めてしまいますよ?」

「貴様のせいで…腰が痛い。」

「少し激しかったですかね?」

「少しどころではない、馬鹿者…」

「まぁまぁ、起きて下さいっ」

「……ん~」



「おはようでござる、G殿」

「…あ?もう朝か?」

「そうでござるよっ
朝ご飯が冷めるでござる!」

「てめぇ、人の気も知らないで…」

「?」

「てめぇのせいで、腰が痛てぇんだよ…」

「でも昨日は、気持ちよさそうに喘いでいたでは…」

「!?、てめっ言うな…」

「とにかく起きるでござる~」

「ぬ~…畜生っ」



朝ご飯


「お前は何故こんなに料理が上手いのだ…」

「ありがとうございます」

「いつもお前に作らせてばかりでは、お前に悪い…」

「そんな、気にしなくていいですよっ」

「…よし。」

「?」

「今日の昼と夜は私が作ろう。」
「…え?」

「いつもの礼だ。
出した物は残さず食べろ。」

「……は、はい。」



「おいしいでござるか?」

「…うめぇ。」

「それはよかったでござるっ」

「…なぁ、雨月」

「何でござるか?」

「今日の昼と夜、俺が飯作ってやろうか?」

「本当でござるか!?」

「まぁ、たまにはな…」

「楽しみにしてるでござる!」

「あ、あぁ…」




お買い物


「…昼と夜、何を作ればよいのだ?」

「勢いで言っちまったが…
何を買えばいいんだよ…」

「…ぬ、貴様Gか?」

「あ?…ジョット!?」

「貴様も昼と夜の食事を作る約束をしたのか?」

「あぁ…。お前もか?」

「そうだ。…G。」

「…ジョット。」

「「一緒に作りたいのだが。」」



お昼ご飯


「あ、スペード殿!」

「ん?なんです雨月?」

「どうしたでござるか?
家の前でそわそわして…」

「貴方もしていますがね…」

「いや、実はG殿が昼ご飯と夜ご飯を作ってくれるのでござるよ!」

「ん~ん、奇遇ですね、ジョットも昼と夜の食事を作ってくれるんですよ…」

「本当でござるかっ!?」

「よければ僕の家で一緒に食べませんか?」

「じゃあそうさせて貰うでござる。」

「わかりました…。」



料理、ジョットの家で



「買ってきたはいいが…。
何から作ればよいのだ?」

「とりあえず、野菜を切るぞ。」
「分かった。」

トントントン…

「…なぁG。多過ぎでは無いか?」

「いや、大丈夫だ。昼夜兼用だからっ」

「…そうか。
なぁG。これは何を作っているのだ?」

「それは…。カ、カレーだっ」

「カレー…か?」

「あ、あぁ。
後は玉葱と肉とルーを鍋にいれて待てば、どうにかなる筈だ…」

「……そうか。」



待ち時間



「何やら台所が騒がしいですね…」

「手伝った方がいいでござるか?」

「いや、やめておいた方がいいでしょう。
ジョットはあぁみえて、
サプライズを大切にする方ですからね…」

「そうでござるか…」



完成



「で、出来た…」

「なぁG。何故色がオレンジ色なのだ…?
カレーとは、茶色い物ではないのか?」

「いや、こんなカレーも世の中にはあるはずだ…ぜ?」

「…そうか。作るのに時間が掛かってしまったな。」

「そうだな。さっさと持って行こうぜ?」

「あぁ。」



晩ご飯



「…遅くなっちまって悪かったな。」

「やっときたでござるかっ」

「ん~ん、遅かったですね…」

「すまん。…さぁ食え。
残さず全て食べるんだぞ。」

「ええ、頂きます。」

「頂くでござる。」

パクリ、もぐもぐ…

「「んん゛!!?」」

バタッ

「…は?」

「な、スペード!?雨月!?」

「おい、何で倒れやがった!?」
「…ジョット、G。
このカレーに何を入れましたか…?」

「「肉と玉葱と人参とごぼうと味ノ素と死ぬ気の炎(大空、嵐)と隠し味に沢山のツナを入れた」」
「…その隠し味のせいですよ。」
バタリ

「…ツナは上手いぞ?」

「…入れすぎたか?」

「私達も食べるぞ。」

「あ、あぁ…」

パクリ

「「…うまい。」」

結局、最初の一口以外は全て
ジョットとGが食べたのであった…。




・・・・・・・FIN