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彼の隣を

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口では誰にも否定しながら、我が物顔をする彼が妬ましかった。

「その余裕、いつか後悔することになるよ」

搾り出したのはそんな負け犬の遠吠え。鼻であしらわれてしかるべきな、きっと誰の心にも届かない浅い言葉。意外な事に彼は、それを嘲笑わなかった。いつも浮かべている斜に構えた笑みも、挑発する視線も、なにもなく。
太陽の様な愛しいひとを、その隣や預けられた背を、我が物顔をする彼が妬ましかった。

けれど自分がいきたい場所が彼のそこかと問われたらきっと、僕はちがうと言う気がする。




(けれど、嗚呼、)


作品名:彼の隣を 作家名:コウジ