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脱水症状

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じりじりあつい。
だらだらだらだら、だらだら、汗が流れて目に入って、
歩きたくなくて、



でも灼熱地獄から抜け出すにはだまって数歩先の背中を追わなきゃ、


急に止まってぶつかる。

「ほらあすこ」

目の動きだけで見ると、人が倒れていた。

「脱水症状だね」

死んでいるのだと思う。

飄々とした足取りで近づくと(僕はうごけなくてみているだけだ)、
持っていたミニペットボトルの水をざぁとあいたままの口にぶちまけた。

「死に水、ぐらいになるのかな」


薄い笑みをぺたり貼りつけたまま近づかれて、

「アレときみ、おんなじ顔してるけど、水いる?」




水をかけられたから死んだわけじゃないけれども、
怖くて、持っていた方の水筒の水を飲んだ。
乾いた唇が少しだけ潤う、
後頭部を急に抑えられて口の中の水分を奪うように舌が入ってきた。
熱いし、疲れているし、なにより這入ってきた舌は思っていたよりも冷たかったから、もうどうでもいいやと思って。

「じゃあいこうか」

戻れない距離
(なんでついてきてしまったんだろう)
(なんでここからはなれないんだろう)


「愛かな?」



多分絶対違うと思いながら、袖て口をぬぐって、僕は彼のあとをひたすら追った。
作品名:脱水症状 作家名:さのじ