冗談と本気の境界線
気持ちのいい風が吹く屋上で授業を2人でさぼりながら他愛もない話をしていた。
「…なんだ、いきなり」
「いきなり、思い出したんだ。お兄ちゃんってさ、なんかこう…何でも知ってて、いろんなこと教えてくれて優しくて格好いいっていうイメージがある。」
「あー…確かに。」
「ここだけの話、俺眼鏡かけた人大好きなんだよね…。」
-翌日-
「わ、静雄!?どうしたのいきなり眼鏡なんてかけて…!?君視力は両目とも人間じゃないくらい良い筈だよね…!?」
「朝っぱらから五月蠅えなあ…。」
「おはよーシズちゃん今日も単細胞全開だ…ね、って」
一瞬にして臨也の顔が赤く染まる。
「っ…本気にするなんて、ばっかじゃないの…?」
顔を背けてしまった臨也を見て小さく笑いながら「るっせぇ」と呟いた。
「ねえ、俺はout of 眼中なの?ねえ、臨也、ねえ静雄?ねえ?」
「…岸谷、おはよう」
「か、門田っ…!!!うぉはよぉおおおお」
「気持ち悪い…」
「ひどいよ、門田まで!?」