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饒舌な告白

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きみがおわるのかさきかおれがくるうのがさきか

愛と恋の違いを知っているかな?ラブとライク、あいとこい、どんな言葉で示そうと構わないけどね。下心があるかないか?ああ、漢字って面に着目したら確かにそうだ。当たりだよ。素晴らしいね。褒められている気がしない?そんなことないさ、俺は君を愛しているからね。そう、愛、だ。俺は君に恋はしていないんだよ 帝人くん。これはね、俺なりの定義なのさ。俺は人を愛している、人ラブだ。これはもう間違いようがない。そうだろう?君はよく知っているはずだよね?ならば次だ、俺は人を愛している。その次に、俺は人に愛してもらいたくなる。愛とはつまり相互関係を築くことが必要不可欠なわけだ。人を愛していても自分が愛されなかったら嫌だと思う訳だね。ならば、恋とは何だろう。人に恋しているから自分に恋しろなんていわないだろう。誰もね、それは知っているからだ。いいかい、よく聞きたまえ、恋は一人で出来る、しかし、愛は一人では出来ないんだ。恋は自己満足で収められても、愛は相手がいないと始まらない屁理屈だって?まあそうだろうね。こんなものは言葉遊びさ。愛は語れるけど恋は語れない。愛は成就であり恋は秘得だ。愛に落ちることはできないが恋に落ちることくらいはできる。それこそこんなにもすらすら言うことが出来るほど、つまらないつまらない言葉遊び、口先三寸の話ってこと。・・・ああ、何の話をしていたっけ?そうそう、愛と恋の話だ。それで、君はどう思う?この俺のだらだらとした語りをぼんやり聞いていた君は、俺の問いかけにどう答えてくれるのかな?あ、言い忘れていたけれど ここで分かりませんなんて興をそぐ回答はやめてほしいな。俺は君の言葉で君の意志を知りたいんだから。君は一体どうやって、君の言葉を形作ることが出来るのか。俺はそれに大層関心を抱いているんだよ?本当さ、帝人くん。だって俺は君を愛しているんだから! え?それはフェアじゃないって?はは、話を聞いていないようでいてしっかり要所は抑えているんだね。そうだ、俺は確かに愛について滔々と述べたね。愛には相手が必要だ?ああそうだ、確かにそう言った。けれど俺はちゃんと続けたはずだけど?俺は人間が好きだ、愛している、だからこそ 人に愛してもらいたくなるとね。フェアじゃない、言い得て妙だよ。確かにフェアじゃない。そうすると、俺が帝人くんを愛するように、君も俺を愛するべきだよねぇ?当然、俺は 一人ですませられるような恋なんかに 最初から興味はないのだから!

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恋が終わるか愛が終わるか
恋に狂うか愛に狂うか

君が終わるか俺が狂うか

作品名:饒舌な告白 作家名:宮崎千尋