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楽しそうに笑う貴方が絶望の台詞を吐いた

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確かに非日常を求めてる。それは認める。
だけどさ、そんな非日常がくるなんて誰が予想できると思う?

「……は?」
「だからね、俺は君が好きなんだよ、竜ヶ峰帝人くん」






「えぇ、と臨也さん」
「なんだい?」
「今、何て言いました?」
「君が好きだって言ったんだよ」
「はぁ、ありがとうございます」
「反応薄いねぇ。君告白なんてされたことなさそうなのに慣れてるの?」

告白されたことなさそうとか失礼な。……まぁ、確かに告白なんてされたことないよ! そんな女の子に告白されたことなさそうに見えるのかな僕。なんかショック。
……あれ?
話の流れおかしくない?

「なんで僕が告白されたことなさそうとか関係あるんですか?」

そう言ったら臨也さんは目を大きく開いて、笑った。凄く笑った。
そこまで笑わなくてもよくない? ってくらいに笑ってる。なにかおかしいこと言った?

「君って天然記念物ってくらいに鈍いね」
「……鈍い?」
「俺、折原臨也は君、竜ヶ峰帝人がこういう意味で好きってことなんだけど」

そう言ってた臨也さんはいつのまにか笑うのをやめて僕に顔を近づけて微笑む。
あぁ、本当に綺麗な顔をしてる。
平凡な顔の僕とは全然違……



ちゅっ



……ん?
ちゅっ?
近いと思っていた臨也さんの顔がさらに近かった。
というか、触れ
え?

「ちょ、臨也さ……ん!?」

慌てて身体を離して臨也さんを見れば、臨也さんはそれはもう楽しそうに笑って僕の手を引く。
また口付けられたから、また身体を剥がそうと臨也さんの身体を押そうとしたけれど、今度は何故かびくともしない。
それ以前の問題に舌が入って

「んんっ、は……っ」

時々漏れる声に顔が熱くなるのがわかる。誰この声ってくらいに自分の声に聞こえない。
あぁいやだいやだいやだ!

「……ごちそうさま」

離れていくときに舌が僕の唇をなぞる。
それだけでなんかもう力が抜けて僕はへなへなってしゃがみこんだ。
……さ、いあく。

「ごめんね、がっつく気はなかったんだけど帝人くん鈍いし、口付けたときに見えた驚いてる帝人くんが可愛くてつい」
「つい、って……」

あぁあぁ、もうどうしよう。
心臓バクバクだし顔が熱くて仕方ない。
顔に手を当てたら冷たい自分の手が気持ちよかった。

「……で」

顔をあげたら前にはしゃがんだ臨也さんが綺麗に笑っている。
……なんか、悔しい。

「帝人くんはどう?」
「……分かりません」

てか分かるはずないじゃないか! だってそんなこと全く考えたことないんだし。
思わずおもったことをそのまま言えば、臨也さんはふぅん、と言って立ち上がった。

「じゃあ明日聞きに来るから考えてて」
「は!?」

臨也さんは手をヒラヒラ振ってじゃあねって去っていく。それを僕は呆然と見ることしかできなかった。
……これだけ明日が来なければいいと思ったのは初めてだった。

「……どうしよう」

- end -




初めて書いた臨帝になります! 臨也は書きやすくて良い!