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モルヒネのように甘く僕を蝕んで

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顔を近付け熱い視線を送ると、彼は僕が何を求めているのかを悟ったようだった
彼が静かに瞼を閉じたのと僕が彼の口を塞ぐのはほぼ同時
「…んっ」
甘いくぐもった声が彼の口から零れる
最初は啄むだけの口付け
何度も何度も角度を変えては彼の柔らかい唇を楽しむ
そのうち、彼は呼吸を求めて口を開く―その瞬間
僕は舌をねじ込んだ
「…!ふっ…」
彼の口内を僕の舌が掻き乱す
時折、溜まった唾液を吸い上げれば彼は官能的な吐息を漏らした
彼との口付けは気持ちがよくて…
僕はもっと深く、と彼の後頭部を押さえ逃げられないようにした
息が上手く吸えない彼の瞳には水の膜
「ふぅ…は…ぁ」
少しだけ口を離してやってはまた口付ける
拙いながらも僕の舌を追う彼
マシュマロのような頬は今や、桜色
縋るその手は僕のワイシャツをしっかりと握り
睫はふるふると震えていた
…そのどれもに欲情する自分がいる

彼との口付けは僕を甘く深く蝕むモルヒネ
一度知ったら止められない