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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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【完全読み切り】信

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「あいつ…どこにいるんだろう」
 あいつのことばかり考えていた。

 シロガネ山に行っても、彼に逃げられ、それでも追うってバカっぽくないかな?

 「馬鹿じゃないだろ」

 #

 拝啓 神風 レッド様

 お元気ですか。あなたのことを思うと、その言葉がまず口を衝いて出ます。あなたはいつも無茶をする人でした。そんなあなたを見て、この人は馬鹿か、と思うと、そんなあなたを好きになった私も馬鹿だとしか思えません。いつも窓の外の空を見て、ずっとあなたのことを思ってます。おかげでグリーンによく、「あいつは死んでねえっての」と突っ込まれます。

 さて、こんな私ですが、ついこの間仲間ができました。…どういう仲間だと思う?あなたを見失った私のように、彼氏が蒸発してしまった女の子の同盟という感じです。最近は、彼氏と思う人になかなか相手にされないブルーちゃんたちも加わって大所帯になってます。
 中にはあなたの後輩君の彼女たちもいるんだよね。

 お願いを言っていいですか?
 外に出るときは必ずどこに行くかということをお母様に言ってください。こんなこと書くとあなた小学生みたいだぞ。私はずっと心配してるし、あなたのお母様も心配してます。ずっと、ずっと、あなたのことを思っています。

 そういえば、最近同盟の女の子からおいしいチョコレートケーキの作り方を教えてもらいました。私の料理の腕がいいことくらい知っているでしょう?…バレンタインまでには帰ってきてください。

 あと…最近気づきました。

 あなたは、…私の日記を見ましたね?最近気づきました。私の日記をぱらっとめくったら、あなたの香りがしたんです。

 …私の行動の理由を知ってしまって、でしょう?

 あなたのプライドを傷つけたなら謝ります。…ごめんなさい。私は本当にひどい女の子だよね。

 で。あなたのメッセージが一個あったのを発見しました。

 なんでトキワシティジムに隠していたのかわかりませんが、私があいつのジムの掃除に行った時(あいつは掃除をめんどくさがるのでよくジムが汚れます)、見つけました。

 …もし今もその手紙を書いた時と同じ気持ちなら。

 なおさら戻ってきてください。あれは許せない。

 私も共に戦いたいんだよ?

 敬具

 因幡 イエロー