【ヘタリア】鯨組でなにか【完成予定なし】
薄々感じてはいた。
でも信じたくなかった。
現実になってしまった。
なんで僕達なんだろう。
これから先、兄弟以上の関係になれないのなら、いっそ今、自分の手で壊してしまおうか。
暗い寝室にはダブルベッドが置いてあって、部屋の主は僕とノル。
だけどノルはあんこと出掛けていて、今は一人。
つまり、今僕は真っ暗の部屋に一人ぽつんと立っている。
こんなの、ティノが見たらすごい心配されるんだろうな。
特に意味もなく、ベッドへうつぶせに倒れ込んだ。
それと同時に部屋の電気がつく。
ゴロンと体勢を変えた。
部屋に入ってきたのはノルだった。
「……おめ こげなとこでなにしてんだ」
ただいまの言葉もなくかけられたのは疑問の言葉だった。
まあ、部屋の電気も付けずに、しかも寝ているわけじゃない。
そりゃあ確かに、誰だって疑問に思う。
「おかえり。……別に、とくになにしてたわけでもないよ。あんこは?」
「酔ってうざかったから捨ててきた」
しばらくそんな話を4、5分。
ふと、思い出した。
「ねえノル。偉い人が話してたの、聞いちゃった。……僕達、もう少ししたら兄弟になるんだってさ」
ノルの口から、僕の期待する言葉が出て来るのを待っていた。
だけど、現実はそこまで甘くなくて、夢だけ見てろ、とでも言うように脆く崩れ去っていった。
「兄弟か……。悪ぐね」
結局ノルにとって僕は兄弟程度の関係で、
* * * *
今のところ完結予定はないです。
方言わかんない……方言が倒せたら完結させます。
作品名:【ヘタリア】鯨組でなにか【完成予定なし】 作家名:しのだ