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ソファの横のテーブルに、白い花瓶に白い花が生けられ飾られている。
６枚の花弁の真っ白な花。
「なぁ、フォクス。その花何ていうの？」
花瓶の花を整える彼女に、だらしなくソファに寝転がって雑誌を読んでいたＪが声を掛けた。
フォクスはＪの方を振り向いて、答えた。
「この花はね、Ｊ。オオアマナって言うのよ。 …昔々、キリストがベツレヘムの街で生まれた日に空のてっぺんに輝いた星。 そこから名前を取って、ベツレヘムの星とも言うのよ。それと、クリスマスツリーのてっぺんに飾る星の名前もベツレヘムの星って言うの。」
「ふーん…。…知らなかった」