【縛りSSったー】お題3題(ネウヤコ)
○「書留」「未来」「わたがし」に関わる、「会話文のみ」のSSを9ツイート以内で書きなさい。
「ワラジムシ」
「……」
「ウジムシ」
「……」
「ヤコ」
「………ッぎゃああああ!!なんでいきなりアルゼンチンバックブリーカー!?折れる、背骨折れる!」
「主人の呼びつけに応えず惚けた顔で手紙など読んでいるからだラッパムシめ、呼べば3秒以内に足元に這いつくばってハイナンデショウカゴシュジンサマと媚び諂うのが正しい奴隷のあり方だ」
「いつの時代のどこの奴隷だよそれ……」
「しかし今時手紙とは。あれも存外に古風な男だな」
「!!……ちょっ、いつの間に」
「書留は受領にサインが必要なものだ。先生がいらっしゃらないので代わりに僕がサインさせて戴きましたが何か問題でも?」
「助手顔できゅるるん☆すんじゃねええ!!」
「フハハハハ。だが安心するがいい、中身までは我が輩の関知するところではない。あの男が貴様に宛てた本心だ。それを受け取るのは貴様の権利であり義務だろう」
「……うん。そうだね」
「もとより、人間の微細な感情の機微など我が輩には汲み取れぬ。わたがしのような貴様の脳味噌には一切期待していないが、ここはいずれ、我が輩にも知りえぬモノを解き明かすこともあろう」
「って何ナチュラルに中指でつっついてんだよ!セクハラ!!」
「貴様の貧相な胸に何の魅力があるものか。全く自意識過剰なドラム缶であることだ」
「そのネタもうひっぱってんなくていいから!!てか用事ってなんだったのさ」
「フム。ポリゴンゲームが完成したので貴様の鳴き声を収録しようと思ってな」
「うわーメチャクチャどーでもいい内容だあウギャー痛痛痛痛折れる折れる背中が背中とくっつくううう!!」
「おお、今の悲鳴はなかなか良かったぞ☆さあもっと鳴け喚け」
「いやホントマジ勘弁して…てかアンタがわたがしとかいうからお腹空いちゃったじゃん。アカネちゃんのトリートメントも買わなきゃだし、ちょっと出かけてくるから。何かあったら連絡して」
「全く食い意地のはったナメクジめ」
「アンタにいわれたくないし!じゃ、いってきまーす!」
「………フム」
「………人間では、遺書というのか、こういうものは。貴様の脳髄の飢えは満たされたのか?我が手駒よ」(いないものに答えを求めるのも、無駄なことか)
作品名:【縛りSSったー】お題3題(ネウヤコ) 作家名:砂田 睦月