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意地っ張りに恋したお題

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02. そういうトコも好きなんだけど

「お前、明日は仕事だろ。さっさと帰って準備しなくていいのか?」
「……あのねぇイギリス。そりゃあ確かに明日は仕事だけど、そんな言い方ってないと思うんだぞ!」
「あぁ? なんだよ、それ」
「……曲がりなりにも、俺はキミの恋人だろう。そんなあっさり追い返されたら、傷つくじゃないか」
「あのなぁ……子どもじゃねぇんだから、仕方ないだろうが」
「大人とか子どもとか関係ないんだぞ! もっと優しくしてくれたっていいだろう!」
「……ったく。図体ばっかでかくなりやがって」
「キミは、見た目は全然変わらないくせに、俺に対して冷たくなったような気がするんだぞ」
「昔とは、違うだろ」
「?」
「お前はもう立派な一つの国だし、昔みたいにただ甘やかしていいわけじゃないからな」
「そんなことぐらいわかってるさ!」
「だからっ。外での仕事はちゃんとしてこいよ。別に、俺と会うのはいつでも出来るだろ」
「……いつでも出来るなら、いつでも会いたいじゃないか」
「あ、の、なぁ……」
「わかったよ! じゃあ、明日の仕事が片付いたら、来週はオフだから。その時は、また遊びにくるんだぞ! 反対意見は認めないんだぞ!!」
「……お前、俺の仕事の都合とか全然考えてねぇな」
「……やっぱり、難しいかい? イギリス」
「ばーか。俺をなめんな。来週のお前のオフまでに、自分の仕事ぐらい片付けられるっつんだよ」
「…っ、……っっっっ! じゃあ、俺も来週までに絶対仕事終わらせるんだぞ!!」
「そーしろ、ばぁか。ったく、世話の焼ける」
「なんだよ。キミだって、まんざらでもないくせに」
「当たり前だろ。そういうトコも好きでなきゃ、お前と一緒になんていられないっての」