骨格標本と僕
『その問いかけに答えはない』
ねえ、コーちゃん。
僕はときどき悲しくなるんだ。
君が骨なことに、とても哀しみを覚える。
ねえ、コーちゃん。
僕はときどき虚しくなるんだ。
君が空っぽなことに、とても虚しさを覚える。
ねえ、コーちゃん。
僕はときどき嬉しくなるんだ。
君が側にいてくれることに、とても嬉しさを覚える。
でもね、コーちゃん。
それでも僕は君に無性に会いたくなるんだ。
表面じゃなくてね、内面の君に、とても会いたくなる。
だからね、コーちゃん。
どうか、僕に君のことを忘れさせないようにしてくれ。
君の笑顔、声、温かさ、忘れさせないようにしてくれ。
じゃあね、コーちゃん。
僕は実習に行ってくるよ。
次に会うコーちゃんは、骨かな?
それとも・・・