非日常だよコレ・・・
喉の調子がどうもおかしいと気付いた。
でもきっと大丈夫と高をくくって外に出た。
外に出ると、何だか会いたくないのに顔が見たくなって足は自然と駅へ向かっていた。
池袋まで電車に揺られる。
その中で咳が出始めた。
やっぱり風邪かと思ったけれど、帰る気は起こらずにそのまま池袋に入った。
足元がふらつくような気がするけれど、どうにか誤魔化して前に進む。
意識がしゃんとしていないのも分かっていた。
だから、気付けなかった。
静雄が叫びながらゴミ箱を投げつけてきたことに。
「・・・。」
ちょっと飛んで地面にバウンド。
そこで俺は烈しい嘔吐感を覚え、近くにあったコンビニにどうにか入ると、店員にトイレを借りるとも言わずにトイレに飛び込んだ。
飛んできたのがゴミ箱でよかったよ本当に。
あれが自販機だったら死んでたな。
どうにか落ち着いた俺はコンビニから出る。
すると目の前に見慣れたバーテン服が立っていた。
否、見慣れたバーテン服を着た男が立っていた。
「やぁ、シズちゃん。今日も烈しい歓迎ありがとう。」
にっこり笑って男の顔を見上げたが、正直表情は歪んでいてあまり見えない。
そのことがひどく残念に感じられた。
「おい、お前・・・熱でもあるんじゃないのか?」
「・・・・・・別に気にするほどじゃないよ。」
「いや、でもお前顔真っ赤だぞ。」
「うるさいよ!」
額に伸びてくる手を払いのけたところで俺の意識は真っ暗になった。
「おい、臨也!?」
なんて声が聞こえた気がしたけど、その真偽を確かめることは不可能だった。
でもきっと大丈夫と高をくくって外に出た。
外に出ると、何だか会いたくないのに顔が見たくなって足は自然と駅へ向かっていた。
池袋まで電車に揺られる。
その中で咳が出始めた。
やっぱり風邪かと思ったけれど、帰る気は起こらずにそのまま池袋に入った。
足元がふらつくような気がするけれど、どうにか誤魔化して前に進む。
意識がしゃんとしていないのも分かっていた。
だから、気付けなかった。
静雄が叫びながらゴミ箱を投げつけてきたことに。
「・・・。」
ちょっと飛んで地面にバウンド。
そこで俺は烈しい嘔吐感を覚え、近くにあったコンビニにどうにか入ると、店員にトイレを借りるとも言わずにトイレに飛び込んだ。
飛んできたのがゴミ箱でよかったよ本当に。
あれが自販機だったら死んでたな。
どうにか落ち着いた俺はコンビニから出る。
すると目の前に見慣れたバーテン服が立っていた。
否、見慣れたバーテン服を着た男が立っていた。
「やぁ、シズちゃん。今日も烈しい歓迎ありがとう。」
にっこり笑って男の顔を見上げたが、正直表情は歪んでいてあまり見えない。
そのことがひどく残念に感じられた。
「おい、お前・・・熱でもあるんじゃないのか?」
「・・・・・・別に気にするほどじゃないよ。」
「いや、でもお前顔真っ赤だぞ。」
「うるさいよ!」
額に伸びてくる手を払いのけたところで俺の意識は真っ暗になった。
「おい、臨也!?」
なんて声が聞こえた気がしたけど、その真偽を確かめることは不可能だった。
作品名:非日常だよコレ・・・ 作家名:谷尋悠