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長谷川桐子
長谷川桐子
novelistID. 12267
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さわって

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眉間を熱い吐息が掠め、ついでかちり、と硬質な音が響く。目を閉じたのはほんの一瞬。すぐに薄く開いた瞼の向こうに見えたのは白い咽頭だった。そのまま視点を固定させて見つめていると、サングラスのブリッジ部分をを銜えた小さな口元が目に映った。漆黒の瞳はこちらの目が開いていると悟るとすぐに伏せられてしまい。それは惜しいと静雄は思う。
せめて瞳を合わせることぐらい許してくれてもいいじゃないか、と。

拘束された両の手が、正確には拘束している布が、ぎちりと悲鳴を上げたので慌てる。無意識に力が篭ってしまったらしい。


ネクタイの代えは持っていないんです
だから引き千切ったりしないでくださいね


先刻告げられた言葉を反芻する。帝人のその言葉だけで、ただの布きれだったそれは静雄にとって鋼鉄よりも強い拘束力を持つ枷となった。

ぽすり、と軽い音がしてシーツが撓んだ。視線を落とせば帝人の口から放されたらしいサングラスの青いレンズが見える。それに気を取られている間に、肩に置かれていた手のひらが頬に移され、無言のまま唇が重ねられる。舌先で唇を叩かれたので薄く開けば小さく熱い舌が口内に侵入してきた。こちらから絡ませようとすると、至近距離で漆黒の瞳が咎めるようにねめつけてくる。可愛らしい抗議に思わず喉の奥で笑うと、舌先に軽く歯を立てられた。


ヤバイな、と思う 今のは少しキた
余裕のあるふりなんてするものじゃない


再び、手首に巻きついている布が鳴る。
少し力を込めればこの束縛から抜け出ることなど容易いが、今両の手の自由を得れば目の前の小さな身体を力任せに掴んでしまい、骨の一つも折りかねないだろう。




+++++++++

半端ですが書きたかったのはグラサン口外しとネクタイ拘束だったのでもう満足。
まあ最終的にはぶっちぎるよね。
作品名:さわって 作家名:長谷川桐子