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3番目のお兄さんと末っ子の休日

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むくり。
刹那は起き上がった。時計を見る。午前10時。日付は月曜日。
日曜日に運動会があったので、今日はその振り替え休日だ。
一番上の兄、ニールは刹那一人を家に残すことを物凄く心配していたが、2番目の兄、アレルヤに宥められてなんとか納得した。
ご飯はリビングのテーブルにおいておくから温めて食べろよ、とニールが言っていたことを思い出し、布団から出る。

下の階に下りると、本当は学校へ行ってるはずの3番目の兄、ハレルヤがリビングでテレビを見ていた。
「…ハレルヤ。」
「起きたか。いつもより随分遅かったな。」
ハレルヤはちらりとこちらを見る。ぽんぽん、と自分の隣の場所をたたく。そこに刹那は座る。
「学校はどうしたんだ。」
「自宅学習することにした。」
「そうか。」
ハレルヤが学校にあまり行かないのは前からのことなので刹那もあまり気にせず返事をする。ただ、変だと思ったのは家にいることだった。
学校に行かないときは大抵、どこか外で友達と遊んでいるかバイトに行っているかのどちらかだったのに。珍しいことだった。
「飯、食え。お前の好きなもんらしいぞ。」
言われてテーブルの上を見ると、刹那の大好物のホットドックがちょこん、と真ん中に置かれていた。ラップをかけられた上にはニールからの言伝が書かれたメモがあった。メモの内容は、ホットドックは温めて食べろとか一人では出歩くなとか隣人の変態のところには行かないことなど色々なことが細々と書かれていた。刹那はそれらをぱっと見るだけでほぼ読まずにホットドックだけを取った。
電子レンジにいれて約20秒ほど温める。チン、と鳴って取り出したホットドックはほかほかと温かかった。
ハレルヤの隣へと戻り、ホットドックをもそもそと食べ始める。
その様子をじ、と見ていたハレルヤが無言で立ち上がる。外出でもするのだろうか、と思いながら刹那はホットドックを食べることに集中する。
カタン、と音を立てて刹那の目の前に何かが置かれる。目線を上に見上げるとハレルヤがいた。
「牛乳。」
「……。」
「飲め。」
「…ありがとう。」
「どういたしまして。」
ハレルヤは刹那の隣に座る。刹那は牛乳瓶の蓋をあけて牛乳を飲む。ホットドックを食べる。牛乳を飲む。
じっとハレルヤがこちらを見ている。刹那は食べ続ける。
「おい刹那。」
「何だ。」
「それ食い終わったら久しぶりにマリオカートやろうぜ。」
刹那はホットドックを食べ終わり、牛乳も飲み干した。
ティッシュで口を拭きながらハレルヤの顔を見ると、にやり、と笑っていた。
刹那とハレルヤはよくゲームをするゲーム仲間だった。ほぼ週2〜3ぐらいのペースでやっていた気がする。
けれど、最後に一緒にゲームしたのは確か1ヶ月くらい前。
そのことと、ハレルヤが珍しく家にいること。足してでてくる言葉は、

「…もしかして一緒にゲームがしたかったのか?」

ハレルヤはただにやりと笑うだけだった。







(マリオカートの次はスパロボだ。)
(スマブラでもいいじゃねぇか。)
(ガンダムだ。)