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さるたときを@けむ改名
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novelistID. 9359
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【ねためも】臨也と静雄とサイケと津軽。

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「ねぇ、一緒に死んでよ」
いつもと同じトーンで放たれた臨也の言葉はひどく異質だった。
「あ?何言ってんだてめぇ」
いつものように静雄を挑発し、追いかけっこをし――そしてその末に臨也は捕まり、ナイフを使えないようにと手首を壁に押し付けられていた。
足元には取り落としたナイフが落ちている。
「だから、一緒に死んでって言ったんだけど」

「……うん。そっか。そうだよね。シズちゃんならそう言うと思ってた」
「じゃあね」

「臨也は自殺なんかするタマじゃないと思ってたけど、もしかしたらすごく不安定だったのかもしれない。考えてもみなよ、臨也はずっと全人類に対しての人間愛を主張し続けてきたんだよ?正気の沙汰じゃないよね」
「壊れるギリギリで静雄に助けを求めたのかもしれないよ」

「臨也?目が覚めたのかい」

「……おれ、臨也じゃないよ」
「臨也はここで寝てる」

「つがる、津軽っ!」
「おれがいるから津軽はいるの」
「臨也は静雄が好きなんだよ。静雄も臨也好きだよね?ね、津軽」
「臨也は怖がってる。静雄も怖がってる。だからこれでいいの。おれも津軽も臨也も静雄も、みんな幸せなの」