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もう、いや・・・(R-15位?)

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「あ゛ーあ゛ー、本当にマジでありえないから、どうしてこうなった。」

折原臨也は自分の部屋のベットの上でガンガンとする頭を抱えながら隣で寝こけている男を睨んだ。

正直犬猿の仲であるはずの静雄とナゼ寝ているのかが臨也の記憶には『さっぱり』残っていなかった。

ドタチンと飲んで・・・それから池袋でシズちゃんにでくわして・・・それからまた飲んだ気がする。

そこから先が全くと言っていいほど記憶に無い。

いつ新宿に戻ってきたのかさえ分からないのだ。

「本気でどうしてこうなったのかダイジェストで教えて欲しいんだけど。」

声を出すのもしんどいし、身体も重い。

それから導き出される回答は少ない。

声が枯れるほど叫びながら、筋肉痛(下半身にくる)がおこるほどの喧嘩なんてありえない。

「まぁ、腰の痛みから何があったかは大体分かるけど、分かりたくないことってあるよね。」

全国であれだよ、皆『ざまぁWWWW』とか思ってるに決まってるって。

寝るって明らかに普通に眠るだけじゃなかったって分かる。

「シズちゃん、とりあえず全てを忘れた状態で目覚めるか、そのまま永眠しててくれない?」

臨也は枕を手に取り眠る静雄の上にまたがると、ぎゅうぎゅうと顔に枕を押し付けた。

息苦しさを感じてか、身じろぎをする静雄に臨也は少し腕の力を弱める。

「誰がするか、ノミ蟲野郎。」

その隙をついて静雄が枕を顔からひっぺがし、上下を入れ替えた静雄はにやりとする。

「わーい、臨也さん涙目!」

その顔が憎たらしくて、静雄の鳩尾に思いっきり拳を叩き込みながら臨也は笑った。

「あははははは、何かもう・・・今ならシズちゃんに殺されてもいいんじゃないかって位絶望感に浸ってるんだけど。」

「・・・言っとくけどなぁ、先に誘ってきたのは手前だぞ。俺ドン引きしてたのに勝手に盛り上がったのは手前だからな。」

「なら縛ってでも止めてよ!結局俺に流されたんでしょ、なら同罪の重罪だから!」

「手前が可愛いのが悪い!」

「何それ、俺が可愛いのは前から分かってたことでしょ・・・てか、シズちゃん・・・それって可愛かったら誰でもいいってこと?最低!」

上に乗っかってくる静雄の身体を押し返し、起き上がろうとするが、静雄は腕の力を抜いて臨也の上に重なった。

「え、何この感じ・・・すっごい嫌なんだけど。」

「とりあえず手前うぜぇから・・・昨日俺がどう可愛がったか思い出させてやるよ。」

「だからそのにやり笑い止めて!そしてどいて!」

「臨也が昨日俺に言ったこと、よぉーく思い出したら離してやるよ。」

「・・・思い出さなかったら?」

「さぁ?」

俺一体シズちゃんに何を言ったの!

「それじゃ、がんばって思い出せよ。」

「う・・・ぁっ、指つっこむな・・・」

「思い出したらな。」

「も・・・いぁっ、シズちゃんのばかぁ!」