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助けに来たのは

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頭が割れそうだ。この手を退かす力が残っちゃいねぇ。こんな所で終わるわけにはいかねぇのに・・・っ!
「はいはい、その手を離しな!」
意識が飛びそうになって目を閉じた時だった。金属音と共に聞き覚えのある声が耳に入った。あの声は
「猿飛、さ・・・すけ?」
自分でも笑っちまう位にかすれた声がでやがった。だが、今はそんな事気にしちゃいられねぇ。瞼を上げ、その姿を確認した。奴が武器を構えてこっちを見てやがる。・・・アンタが守るのは俺じゃねえだろ。そう思った時だった。あの野郎、こっちを指差してきやがった。
「そいつは俺の、いや、真田幸村の獲物だ。悪いがその手を離してもらうぜ?」
「・・・ならぬといったら」
「取り返させてもらうまでだ」
言い終えたかどうかの時に何やら印を結んだ。それを見てから俺の意識は遠のいていった。

―終わり―
作品名:助けに来たのは 作家名:ギリモン