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となりの臨也さん・4

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キーンコーンカーンコーン・・・

2時限目の終わりを告げるチャイムが鳴り響く。
俺は教科書もノートも机の上に残したまま教室の窓から外へと飛び出した。
教室は4階にあったが俺は得意のパルクールを使って難なく地面へと着地する。
と、同時に上から2つの物体が落ちてくる。
拾い上げるとそれは俺が逃亡用に常備している外履きの靴だった。


「ちゃんと履き替えていけー」


見上げると今自分が出てきた窓から友人が呆れ顔を見せている。


「ありがと、ドタチーン!」


俺はすぐさま靴を履き替えて目的地、来良大学付属小学校へと走り出した。

今日は4月7日。
帝人君の入学式だ。
例年通りならばちょうど今頃が帰りの時間になるはず。
俺は少しでも早く帝人君に会いたくて学校を抜け出した。
小学校は道路を挟んで眼と鼻の先にある。
校門が見えるところまで辿り着けば予想通り帰りの時間で、めかし込んだ親子がぞろぞろと出てくるところだった。
その中に帝人君がいないことを確認すると塀を飛び越えて、集団からは見えにくい位置に身を潜める。
さすがに学生服を着たままで立っていたら親たちが教師を呼ぶかもしれない。
まぁ、普通の教師なら俺のことなんて放っておくだろうけど・・・俺を知らない新任教師がいたら困る。
帝人君と会う前にここを離れたくはないし、教師に捕まっているところを見られたくも無い。
俺は帝人君の中で無敵でステキなお兄さんであり続けなければいけないのだから。
そうして俺は隠れたまま次々と校門から去っていく親子達を見送った。

しかし帝人君の姿はなかなか現れない。
3時限目を告げるチャイムが鳴ってしばらくしても帝人君は来なかった。
もしかして俺が来る前に帰ってしまったのだろうか?
そんなはずは無いと願いつつ、こっそりと昇降口の近くまで移動した。
そこで愛しい声が耳に届く。


「あ、あぶないよぅ・・・やめようよぉ・・・!」


帝人君の声を聞いて我慢が出来なくなった俺は周りも気にせず声のする方へと飛び出した。


「帝どあぁっ!?」


その瞬間、上から衝撃を受ける。
俺はその衝撃に耐えられずそのまま仰向けに倒れてしまった。


「うわっ!わりぃ、だいじょぶか!?」


衝撃の正体は俺の腹の上に乗ったまま馴れ馴れしく話しかけてくる。

・・・大丈夫なわけないだろう。帝人君が見ている前で無様に倒れるなんて、俺は無敵でステキなお兄さんなのになんてことしてくれたんだっ!!
あと年上には敬語くらい使いなよ、帝人君はちゃんと敬語で話すよ。偉いなぁ、帝人君は。さすが俺の帝人君。
君は帝人君の爪の垢でも煎じて・・・いや、帝人君は髪の毛一本から足の爪先まで俺のものだから君みたいな子には1ミクロンたりともあげないよ。
とゆうかね、君は今下駄箱の上から落ちてきたでしょう。
普通に考えて上から飛び降りるとか危ないってわからないのかな?
いや、何をしていたかは知らないけどね。万が一帝人君がマネして登ってケガでもしたらどうしてくれんの?
少なくとも確実に君の両親は波江さんから慰謝料請求される羽目になるよ。
まぁ子供には慰謝料なんてわからないだろうけどさ。
だから俺が君にわかりやすいように帝人君にしたことに対する罰を与えてあげるよ。
帝人君がケガをしたら、だけどね。

と、言ってやりたいところだったが帝人君がいるのでグッと我慢した。
そして何事もなかったように未だ上に乗っている少年を軽く持ち上げて体を起こす。


「大丈夫だよ、少し驚いたけどね」


にっこりと笑った俺に少年は安堵してニコッと笑った。
・・・なかなかに可愛いじゃないか、帝人君ほどではないけど。
そんなことを考えていると2度目の衝撃を受けてまた俺は倒れそうになる。
衝撃の元は帝人君だった。
帝人君は苦しいくらいに俺の首にしがみついている。


「み、帝人君?」

「あー、みかどまたヤキモチやいてるー!」

「・・・っ!ち、ちがうよっ!!」

「うっそだー!おまえさっきだってオレがほかのヤツとなかよくしてたらプーってふくれてたじゃんっ!!」

「ちがうよっ!ふくれてないよっ!!」


帝人君が、ヤキモチ?
俺がこの名前も知らない帝人君の友達らしき少年に笑顔を向けたから?
そんな理由でヤキモチ焼いて俺に飛びついてきたの??
何それ超可愛いんですけど・・・っ!!
いや、もう可愛すぎるでしょう。
可愛すぎてどうすればいいのかわかんないよ。
ここが自宅とか周りの目を気にする必要ない場所であったなら俺は確実に帝人君を抱きしめてその柔らかな唇を奪っていたに違いない。
てゆーか、プーって膨れてる帝人君見たかったっ!!
教室に隠しカメラでも仕掛けておこうかな・・・。

俺がそんな幸せに浸っている間にも二人の可愛らしい少年達はケンカを続けている。
その言い合いも可愛らしくって俺は今まさに幸せ絶頂ど真ん中という感じだった。



数秒後、奴が現れるまでは・・・。
作品名:となりの臨也さん・4 作家名:朱羽りん