3年後
今日で3年もたってしまった。
あの時なんで手を離してしまったんだ・・・・
――パーティー中――
「アル。メイがいないぞ。」
「えっ!!・・・兄さん言うの遅いよ。」
バタンッ
どこに行ったんだろう。
・・・あれは・・・・メイ?
「はぁはぁ・・・・・メイ!!」
「!!!・・・・アルフォンス様ごめんなさイ。」
「なんで謝るの?」
「・・・ごめんなさイ。シンに帰りまス。今日はスゴく楽しかったデス」
「待って!!!もう少しこっちに居れないの?」
「ハイ。マルコーサンと一緒にシンでちょっとやりたい事があるので。」
「・・・・こっちでできないの?」
「・・・ハイ。」
「・・・・・そっか。」
「肉体が戻って良かったですネ」
メイはそういって微笑んだ。
「リハビリ頑張ってくださイ」
「うん。頑張るよ。」
「・・もう少しアルフォンス様と一緒に居たかったでス」
「うん。僕もメイと一緒に居たかった。」
「・・・・・・それじゃ。さよならでス。またいつか会いまショ。」
泣きそうな顔で言われても困るよ・・
「うん。また・・ね。」
メイはそれを聞いて走って人ごみの中へ行った。
あの時手を掴めばよかった・・・
後悔する事なんていっぱいある。
けど明日でその後悔は無くなる・・・・・そうメイに会えるから。
この前兄さんから聞いた。
『リンが言ってたけどメイがこっちに来るんだってさ!!しかも明日!!!』
僕はそれを聞いた時驚きを通り越して喜びになった、泣きそうにもなったがそこは我慢してメイに会った時「何しよう?」とか考え始めて今日になっていた。
もうそろそろ来るはずなんだけどな~・・・
トントン
メイかな?
「はーい。・・・・ダレ?」
「メイって人から伝言で・・・・」
「はっ?」
意味が分からない。なんで知らない人から伝言で「今日は行けなイ」ってなってるの?
電話すればいいのになんで知らない人から・・・
「それじゃ伝言伝えときましたので。」
「ちょっと待った!!」
「!!・・・なんでしょうか?」
「どこでメイに会ったの?」
「それは言えません」
即答で言われた。
「・・はぁ。・・アップルパイ食べていっていいよ?」
「(笑顔怖っ)はっ・・・はい」
「で。どこ?」
「ビルです。」
「ビル?・・・どこの。」
「セントラルにある・・・・ってもう居ないや」
セントラル?なんでそんな場所に・・・
急いだ方がいいかもしれない。なんかいやな予感が・・・