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えらこ@ついった
えらこ@ついった
novelistID. 13522
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【イナズマイレブン】 一土 キス題

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「たまには土門からしてみてよ」

 そう言われて、俺はここからどう行動を起こせばいいか未だに悩んでいた。
 ここはライオコット島のユニコーン宿舎。FFIの間、アメリカ代表として選手登録されている俺と一之瀬他チームメイトは皆ここで寝起きしている。
 部屋は一人に一部屋与えられているのだが、毎日のように一之瀬は俺の部屋に来る。たまに俺が一之瀬の部屋に行く。隣同士だけど。
 夕飯も済んだ後の自由時間の出来事だ。

「そ、そんなこと言われても……いつもお前からしてくるから……」
「そうだね。でも、たまには、見たいんだ。土門が俺に顔近付けてくるところ」

 つくづく思うが、俺の幼馴染みは悪趣味だ。
 こんな女みたいに可愛くもなんともない奴にキスをされたい、してくるところを見たいだなんて。
 でも、このフィールドの魔術師と呼ばれる彼には俺は絶対敵わないのだ。
 覚悟を決めて、ベッドに座っている一之瀬の前に正座する。

「……す、するから、な」
「いつでもどうぞ」

 立て膝になって、瞳を閉じた一之瀬の前に顔を持っていく。
 ふんわりと、彼の顎と頬に手を添えて、おそるおそる唇を近付ける。

「う……うう……」
「まだ?」

 俺が後数センチ、数ミリまで顔を近づけたところで、突然一之瀬が目を開けた。

「うおわ!!! 何だよ突然! びびるじゃねえか!」
「ごめんごめん。あんまりにも土門が俺を待たせるから我慢できなくなっちゃって」

 ふわり。
 あっという間に、触れるだけのキスをされた。

「えっ……!? 何……今の……」
「頑張ったから、今日は俺からしてあげるよ。でも、次は飛鳥からしてね!」
「あ、す……何だと……!?」
「え? 名前呼んだだけだよ?」

 やっぱり、俺の幼馴染みは一枚上手である……。


おわり